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GMOインターネットグループ、生成AI向けGPUクラウドサービスの提供に向け「NVIDIA H200 GPU」約800基を調達完了

 GMOインターネットグループ株式会社は9日、4月に発表した生成AI向けGPUクラウドサービスの提供に向け、「NVIDIA H200 GPU」約800基を調達完了したと発表した。

 GMOインターネットグループは4月19日、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に関する経済産業省の認定を受け、NVIDIA H200 GPUを採用した、生成AI向けGPUクラウドサービスを2024年12月をめどに提供すると発表している。

 NVIDIA H200 GPUは、ゲームなどの画像処理に加え、文章生成AIや画像生成AIなど、膨大なデータ処理が求められる生成AI分野や、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)分野において優れたパフォーマンスを発揮する。

 サービスでは、NVIDIA H200 GPUの性能を最大限に引き出すため、AIワークロード専用に設計されたイーサネットファブリック「NVIDIA Spectrum-X」を、国内クラウド事業者で初めて採用。ケーブル配線の精密な配置、温度管理、電力供給など、NVIDIA推奨環境に沿ったサーバールームで運用し、NVIDIA H200 GPUとNVIDIA Spectrum-Xを採用することで、生成AI開発や機械学習に最適化された、高水準なGPUクラウド環境を実現するとしている。

 さらに、GMOインターネットグループは、NVIDIA H200 GPUの性能を最大限に発揮させ、最も要求の厳しいAI/ML/DL大規模モデルをトレーニングするよう設計された、Dell Technologiesの「PowerEdge XE9680(NVIDIA H200 SXM 8基搭載)」を採用し、システムの構築を進めている。

 GMOインターネットグループは、サービスを通じて、文章生成AIや画像生成AIなどの開発に取り組む企業や研究機関に対し、高水準な計算環境を提供していくとしている。