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GMOインターネット、「GMO GPUクラウド」にGPUを分割して利用できる「マルチインスタンスGPU(MIG)機能」を追加
2025年2月26日 12:00
GMOインターネット株式会社は21日、GPUクラウドサービス「GMO GPUクラウド」に、NVIDIA Multi-Instance GPU(MIG)テクノロジーを統合したと発表した。
同機能の提供により、GMO GPUクラウドの「専用プラン」を利用するユーザーは、追加料金不要で実行したいジョブの規模や性質に適したインスタンスサイズを選択し、1つのNVIDIA GPUを最大7つの独立したGPUに分割して利用できる。これにより、異なるワークロードの並列実行やリソース使用効率の最適化、さらにはコストパフォーマンスの向上が期待できるとしている。
GMO GPUクラウドは、高性能な「NVIDIA H200 GPU」を搭載するGPUクラウドサービス。一方で、ワークロードの規模や特性に応じて、すべてのジョブが、必ずしも高度な計算リソースを必要としないケースや、複数のジョブを並列実行することで高い回転率を必要とするケースなど、求められる環境は多様化していると説明。そこで、ジョブスケジューラーの利点を生かし、顧客が計算リソースをより柔軟かつ効率的に活用できる機能として、NVIDIA MIGを統合して提供するとしている。
MIGは、1つのNVIDIA GPUを最大で7個のインスタンスに分割できる機能。GMO GPUクラウドでは、1台のサーバーに8つのNVIDIA GPUを搭載していることから、最大で56分割が可能となる。分割したインスタンスは、それぞれに高帯域幅のメモリ、キャッシュ、コンピューティングコアを割り当てられ、完全に分離された環境で動作する。
ユーザーは、実行するジョブの規模や性質に応じて、インスタンスの分割方法を柔軟にカスタマイズできる。具体的には、大規模のジョブには1つまたは複数のGPUを割り当て、小規模のジョブには分割したMIGインスタンスを割り当てる、といった使い方ができる。これにより、リソース利用の最適化が可能となり、費用対効果が向上する。
MIGテクノロジーは、GMO GPUクラウドの「専用プラン」を利用するユーザーに無償で提供する。