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GMOインターネットグループ、NVIDIA H200 GPUを採用した「GMO GPUクラウド」を提供
スパコンランキングTOP500では37位にランクイン
2024年11月22日 11:00
GMOインターネットグループ株式会社は22日、GPUクラウドサービス「GMO GPUクラウド」を提供開始した。
GMO GPUクラウドは、「NVIDIA H200 TensorコアGPU(以下、H200 GPU)」と、「NVIDIA Spectrum-X」イーサネットネットワーキングプラットフォームを採用し、大規模言語モデルの開発や科学技術計算、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)などの用途に向けたクラウドサービス。
H200 GPUは、大規模言語モデルの開発・研究者向けにGPUメモリ容量とメモリバス帯域幅を大幅に拡大・最適化しており、毎秒4.8テラバイト(TB/s) で141ギガバイト(GB)のHBM3eメモリを提供する初のGPUとなる。これは、NVIDIA H100 Tensorコアの約1.7倍の容量で、メモリ帯域幅は約1.4倍となる。
また、AIワークロード向け専用に設計されたイーサネットネットワーキングファブリックのであるSpectrum-X を国内で初めて採用。生成AIネットワークのパフォーマンスを飛躍的に向上させるとしている。
さらに、NVIDIA BlueField-3データ処理ユニットにより、データへのGPUアクセスを向上。AIアプリケーションの配信を合理化し、クラウドインフラのセキュリティ体制を強化する。
NVIDIAプラットフォームとの組み合わせで最適なパフォーマンスを発揮する、DDNの高速ストレージも採用し、強力な性能を持つAI開発プラットフォームをワンストップで提供する。NVIDIA AI Enterpriseは、データサイエンスパイプラインを加速し、プロダクショングレードのコパイロットやその他の生成AIアプリケーションの開発と展開を合理化する、エンドツーエンドのクラウドネイティブなソフトウェアプラットフォームとなる。
クラスタシステムのための業界標準であるジョブスケジューラーのSlurmを採用し、リソースの割り当て・ジョブの制御・モニタリング機能を提供する。
GMO GPUクラウドの価格(税別)は、専用プランが1台あたり月額380万円。共用プランはGPU側が1分100円、CPU側が1分20円、基本料金は月次契約の50%。
また、GMOインターネットグループでは、GMO GPUクラウドが、スーパーコンピューターの性能ランキング「TOP500」2024年11月版において、世界第37位、国内第6位にランクインしたと発表した。国内商用向けクラウドサービスとしては、第1位の結果になるという。
この結果は、「GMO GPUクラウド」とGMOインターネットグループが、「NVIDIA H200 Tensor コアGPU(以下、H200 GPU)」と「NVIDIA Spectrum-X」イーサネットネットワーキングプラットフォーム、「NVIDIA BlueField-3 DPU」を採用することで、高性能な計算資源と効率的なAI開発基盤整備を提供する、日本初のクラウドコンピューティングサービスプロバイダーであることを裏付けているとしている。
GMOインターネットグループは、生成AI分野やハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)分野のニーズに応える高水準のクラウドサービスを通じて、日本のAI産業の発展に貢献していくとしている。