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エクイニクス、ハイパースケーラー向けデータセンター「OS4x」を大阪に開設

 米Equinix(以下、エクイニクス)は6日、ハイパースケーラー向けxScaleデータセンター「OS4x」を開設したと発表した。

 OS4xは、大阪府箕面市の同社データセンター「OS2x」に隣接しており、4926㎡のデータホールスペースで、合計14.4MW(メガワット)のIT電力を供給する。

 OS4xは、エクイニクスの「Future First」戦略に基づき、さまざまな新しい技術を実装することで、環境に配慮したデータセンターを実現したと説明。特に、データセンターの最重要設備であるUPS(無停電電源装置)に大容量UPSを採用することで、建築資材を削減し、環境への負荷低減を図っており、オイルフリーの高効率チラー(冷却水循環装置)の導入により、データセンター電力負荷の削減に取り組んでいるという。

 また、OS4xは隣接したOS2xと連結された一体の基礎免震構造として、すべり支承とオイルダンパーによる免振装置を併用することで地震の揺れを低減し、データセンターとして万全の耐震性能を提供する。

 エクイニクスでは、大手クラウドサービスプロバイダー(ハイパースケーラー)のクラウド事業拡大に伴う、「高性能、セキュリティ、耐障害性、ローカルデータレジリエンシー」などの戦略的アプローチに対して、大阪エリアにおける対応能力を拡大すると説明。OS4xは、ハイパースケーラー特有の「大規模、ラックあたりの高い電力密度、高いカスタマイズ性、堅牢」という運用ニーズに応える設計になっており、高効率チラーの搭載により各データホールにパイプを配管しているため、ダイレクトチップ方式やリアドア熱交換機などの液体冷却にも柔軟に対応でき、高電力を必要とするAI需要への対応を可能にするとしている。

 生成AIの大規模言語モデルのトレーニングや実装、国内でデータを管理するデータ主権の機運の高まりなど、データを取り巻く外部環境が急速に変化していると説明。こうした背景から、ハイパースケーラーによるデータセンターへの需要は急拡大しており、エクイニクスは今後も、xScaleデータセンターのグローバル構築を拡大し、ハイパースケーラーへの支援を強化していくとしている。