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エクイニクス、東京で第2カ所目のハイパースケーラー向けデータセンター「TY13x」を開設

xScaleデータセンター「TY13x」完成予想図

 米Equinix(以下、エクイニクス)は29日、東京で2カ所目のハイパースケーラー向けxScaleデータセンター「TY13x」を開設したと発表した。TY13xは、世界の大手クラウドサービスプロバイダー(ハイパースケーラー)特有の、「大規模、ラックあたりの高い電力密度、堅牢」という運用ニーズに応えるように設計されている。

 TY13xは、2021年3月に千葉県印西市に建設されたTY12xに隣接し、第1フェーズで8MW、フル稼働時には36MWのIT電力を供給する予定。エクイニクスは、ハイパースケール向けデータセンターに加えて、東京で11カ所のInternational Business Exchange(IBX)データセンターを運営し、ハイパースケーラーや企業向けに信頼性の高いインターコネクション(相互接続) JPIX、JPNAP、BBIX、Equinix Internet Exchangeなどの国際および主要なローカルインターネットエクスチェンジへのネットワークアクセスを提供している。

 エクイニクスでは、IBXデータセンターを運営する71の都市圏では、ハイパースケーラーのサービスへの接続のうち40%以上が同社のデータセンターを使用しており、データセンターの中で最多になると説明。東京のIBXデータセンターも、 Alibaba Cloud、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、IBM Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloudなど、東京で最多のクラウドサービスへの接続を提供しているという。

 TY13xは、日本のビジネスと経済をサポートするソリューションとサービスを提供するハイパースケーラーをタイムリーにサポートしており、ハイパースケーラーがエクイニクスでの利用を拡大することで、エクイニクスのプラットフォームを利用している1万社を超える企業が、ハイパースケーラーへのより迅速で快適なアクセスが実現できるとしている。

 また、TY13xは、ハイパースケール合弁事業のグローバルポートフォリオの中で12番目に開設されたxScaleデータセンターで、この合弁事業が完了する最終フェーズでは、世界36拠点に対する同ポートフォリオの投資は80億ドル(約1兆1200億円)を超える規模となり、720メガワット(MW)以上のIT電力供給を実現するとしている。