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TIS、「API連携ビジネス活用支援サービス」にシステム開発・運用担当者向けの「API連携プラットフォーム構築支援パック」を追加

 TIS株式会社は28日、オープンAPIによるサービス開発や業務効率化を支援する「API連携ビジネス活用支援サービス」に、システム開発・運用担当者向けサービス「API連携プラットフォーム構築支援パック(以下、構築支援パック)」を追加すると発表した。

 API連携ビジネス活用支援サービスは、API公開により、社内サービスに加えて他社サービスをつなぎ合わせることで創出される新たな経済圏「APIエコノミー」をセキュアな環境で実現できるサービス。

 追加する構築支援パックは、主にシステム開発企業や情報システム子会社の開発・運用担当者が自身でAPI連携プラットフォームを構築・運用できるパッケージ。構築支援パックには、構築・運用の技術支援も含まれており、エンドユーザーに対して、API連携プラットフォームと既存サービスを組み合わせた新たなサービスを開発・提供できるようになる。

 APIに関する技術力や人材不足といった課題を持つシステム開発企業や情報システム子会社は、構築支援パックを利用することで、1)自身でAPI連携プラットフォームをエンドユーザーに提供可能、2)API連携プラットフォームの経験や実績、技術を補完、3)サービスリリースまでのリードタイムの短縮――といったメリットを得られる。

パートナー企業へのTIS支援のイメージ

 構築支援パックは、クラウド環境の提供、API管理製品、技術支援で構成される。

 クラウド環境は、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform (GCP) の大手クラウド3社から選択できる。

 API管理製品は、TISがこれまで構築してきたAPI連携プラットフォームを採用し、APIの開発から運用・分析までのフルライフサイクル管理を実現できる株式会社ブリスコラの「BAMs Series」から、「BAMs Gateway」と「BAMs Monitor」を提供する。

 技術支援では、構築フェーズと運用フェーズそれぞれにおいて定例会議と問い合わせ窓口を設け、システム構成検討から運用・監視・モニタリングまで必要な技術的助言・アドバイスを行う。

 TISがこれまでの実績から推奨するリファレンスアーキテクチャに基づいた構成・環境をベースにしており、ベストプラクティスを分かりやすい形式でまとめているため、システム開発企業や情報システム子会社の開発・運用担当者が、スムーズにAPIプラットフォームを構築できると説明。各機能の問い合わせ窓口もTISで提供し、トラブルシューティングや問題切り分けなどのサポート体制も充実しているとしている。

 技術アドバイザリー(利用期間3カ月から)の構築フェーズ支援内容例としては、定例会議(Web)が月4回まで(週1回×4週)で、API-PF全体のシステム構成についてや、認証、モニタリング・運用等に関する利用方法、クラウド構成、サービスの選定、システム構築方法に対する技術的な助言・アドバイス、API管理に対する技術レクチャーを提供。問い合わせ窓口(メールなど)が月10件までで、構築時に発生したトラブルシューティング(実作業を除く)、実環境にログインした問題の切り分け(実作業を除く)、各モジュールに関するQ&A/検証による裏取りなどを提供する。

 運用フェーズの支援内容例としては、定例会議(Web)が月2回までで、システム運用方法についてや、AWS/Azure利用全般のFQA、監視・モニタリング結果の評価、API管理に対する技術レクチャーを提供。問い合わせ窓口(メールなど)が月8件までで、運用時のトラブルシューティング(実作業を除く)や、基盤の利用方法についてなどを提供する。

 API管理ソリューション(利用期間12カ月から)では、製品サポートとして操作手順書や製品問い合わせ窓口(平日9:00~17:00)を提供。BAMs Gatewayは、オープンソースのKongの機能をベースに、API管理者、API開発者に適したGUIを提供。BAMs Monitorは、API利用状況・障害切り分け箇所を可視化するツールを提供する。

 クラウド環境(従量課金)は、AWS、Microsoft Azure、GCPのいずれかのクラウド環境を提供する。価格は890万円(税別)から。TISでは、今後も活性化が期待されるAPI市場において、これまでのR&Dやプロジェクト対応によって培ったノウハウを生かした新機能・関連サービスをリリースしていくとしている。