ニュース

東芝デジタルソリューションズ、倉庫運用最適化サービス「LADOCsuite/WES」にバース管理機能を追加

「LADOCsuite/WMS」はウイングアーク1stの「IKZO Online」と連携対応

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は16日、倉庫運用最適化サービス「LADOCsuite/WES」と、倉庫管理ソリューション「LADOCsuite/WMS」の新版を提供開始すると発表した。

 「LADOCsuite/WES」は、倉庫で働く作業員や各種ロボットの作業計画を立て、その進捗をリアルタイムに把握しながら倉庫全体の業務を最適化・効率化するソリューション。WMS(倉庫管理システム)とWCS(倉庫制御システム)を統合的に管理する機能を備えている。

 今回の新版では、バース(倉庫にトラックを接車して荷物の積込を行う場所)の管理最適化機能を実装した。出荷指示、使用される倉庫のバース、トラックの出発時間、積み回り倉庫の有無などの情報をもとに、出荷遅れなく、かつ荷待ち時間が最小となるようバース計画の最適化を実施するという。

 なお新機能には、東芝の研究開発センターの数理最適化技術を適用することで、複数棟の倉庫の積み回り順序など、複雑な組み合わせを最適化しており、バース使用時間を最小化する計画作成が可能になったとのこと。

 さらに、倉庫管理ソリューションの「LADOCsuite/WMS」と連携することで、最適化されたバース計画に対して倉庫内の出荷作業を連動させ、ピッキングからトラックへの積み込みまで、トータルで出荷作業の効率化を実現するとしている。

 一方の「LADOCsuite/WMS」は、東芝グループが培ってきた庫内物流のノウハウをベースに、トラックも含めた倉庫内の作業や在庫を見える化・分析するソリューション。倉庫の入出荷作業の効率化から、倉庫内運用の最適化に向けた分析までをサポートできるとした。

 こちらの新版では、運送取引の発注処理から請求処理までをデジタル化できる、ウイングアーク1stのオンライン配車業務プラットフォーム「IKZO Online」とのデータ連携に対応した。これにより、荷主と運送会社をシームレスにつなぎ、企業間をまたがる配車・運行管理・連絡業務の効率化を実現するとのことだ。

 加えて、荷主と運送会社間で電話・FAXで行われていた配車に関する受発注業務をデジタル化することにより、事務処理の効率化が見込めるほか、運送会社が運送業務を下請け業者に委託している場合には、データ連携により、倉庫の積込予定時間、積載する荷物などの情報が荷主から実運送会社まで一気通貫で共有可能になるという。

 なお東芝デジタルでは、2月20日・21日に東京ビッグサイトで開催される「ロジスティクスソリューションフェア2024」に出展し、「LADOCsuite/WES」と「LADOCsuite/WMS」の新版を展示するとしている。

「LADOCsuite/WES」、「LADOCsuite/WMS」と「IKZO Online」の連携概要