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TOTOと富士通、プライバシーを確保しながら利用者の転倒などを検知する見守り技術の確立に向け、実証実験を実施

 TOTO株式会社と富士通株式会社は18日、富士通の行動分析AI「行動分析技術 Actlyzer」とミリ波センサーを活用し、商業施設や駅構内などに設置されたバリアフリートイレといった、特にプライバシーを重視する必要がある空間での見守りについて実証実験を行うと発表した。

 今回の実証実験では、TOTOが持つ、さまざまな身体状況の方に使いやすいバリアフリートイレ空間づくりの知見と、富士通が持つミリ波センサーを用いた見守り技術を活用し、カメラを使用せずに、バリアフリートイレ内の状況を見守る実証実験を共同で実施する。

 具体的には、バリアフリートイレ内に実証実験用のミリ波センサーを設置し、利用者の状態を反射波情報、点群データとして収集。それらのデータを、富士通独自のAI技術を用いて解析し、対象者の位置や高さなどから高精度に姿勢を推定する。これにより、カメラを設置することなく、プライバシーに配慮しながら、長時間の在室や転倒などの状態や行動を検出可能になるという。また、適切に検知できているかどうかなどの有効性を検証し、評価と改善を行うとした

 なお実証実験は、神奈川県茅ケ崎市にあるTOTOのUD研究所(R&Dセンター)、および神奈川県川崎市にある富士通の富士通 F3rdLabにおいて、2024年1月15日から2024年12月末の予定で実施される。

実証実験のコンセプト図