ニュース

住友電工情報システム、購買管理クラウド「楽々ProcurementII Cloud」のAWS版を提供 DR機能を利用可能に

 住友電工情報システム株式会社は14日、購買管理システム「楽々ProcurementII」のクラウド版である「楽々ProcurementII Cloud」において、Amazon Web Services(AWS)版を提供開始したと発表した。システムの災害復旧を目的としたDR(災害対策)サービスにより、購買管理システムの停止リスクを軽減しているという。

 楽々ProcurementIIは、多様な品目、業務フローに対応した購買管理システム。オンプレミス版に加えて、企業内での購買業務と運用保守サービスを合わせた月額利用型のクラウド版である楽々ProcurementII Cloudを提供しており、企業の業務効率の改善とシステム運用管理の負荷軽減を支援してきた。

 こうした購買管理システムは、企業にとって重要な基幹システムであり、運用中に停止してしまうと企業活動に大きな影響を及ぼしてしまうものの、従来のサービスにはDR機能が搭載されていなかったため、今回、利用企業からのBCP対策の要望に応えて、DR機能を備えたAWS版を新たに提供開始したという。

 AWS版のDR環境は、普段の業務で利用する標準環境とは別の地域に構築され、標準環境のバックアップデータが毎日転送されるので、災害などによって標準環境が利用できなくなった場合でも、DR環境にバックアップ時点の標準環境を復元し、楽々ProcurementII Cloudの利用を継続できるとのこと。

 また、平時にはDR環境を起動させないことで、DR環境の維持費用を最小限に抑えられるほか、DR環境への移行は、サービスの提供会社である住友電工情報システムが実施するので、導入企業は移行訓練などの準備をする必要はないとしている。