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西友、購買管理システム「楽々ProcurementII」を導入し半年間で5000時間の業務時間を削減

 住友電工情報システム株式会社は6日、大手スーパーマーケットチェーンを展開する株式会社西友が、購買管理システム「楽々ProcurementII」を導入したと発表した。西友では購買管理業務の効率化により、半年間で約5000時間を削減したという。

 西友では、2021年の経営体制変更をきっかけに社内システムの全面的な刷新に取り組んでおり、基幹システムをはじめ、インフラや各種業務システムを新たな製品に移行し、データ活用の基盤構築を進めてきた。そしてその一環として、従来はプロジェクト案件の間接購買でのみ、基幹システムの購買管理機能を利用していた購買管理に関する状況をあらためるべく、購買管理システムの導入を決定している。

 新システムの検討では、SaaSであること、国産製品であることを条件として3製品を比較した結果、価格と機能が決め手となって楽々ProcurementIIの採用を決めた。またデモの際には、シンプルな画面で初見の利用者でも理解しやすく、日本語のメッセージも的確で円滑な操作が期待できるなど、操作性の良さにも高い評価が集まったという。

 そして、2023年初頭から導入作業に着手した西友では、業務フローの標準化やマニュアル作成にも取り組み、2023年8月に楽々ProcurementIIの本番稼働を開始した。

 なお、以前の基幹システムには見積書や注文書を管理する機能が備わっておらず、それらの書類は文書管理システムに保管していたが、楽々ProcurementIIはシステム上で文書を管理できるため、従来の保管作業は不要になったという。

 また、注文書などへの押印も以前はサードパーティの電子署名システムを使っていたものの、そうした押印作業も楽々ProcurementII導入により不要になったとのことで、購買業務1件につき約5分の業務時間が削減され、稼働開始から約半年間で5000時間分の業務が効率化されたとのこと。

 西友では、今回の導入により、従来は基幹システムで行っていた購買業務をすべて楽々ProcurementIIに移行した。今後は、既存事業部門へのシステム展開を加速する考えで、部門ごとにバラバラに行われていた購買業務の可視化・標準化を果たすことで、購買業務の一元化・標準化によるコンプライアンスリスクの低減を加速するとしている。