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エクイニクス、世界45都市・100カ所以上のデータセンターでサーバーの液冷技術をサポート

 米Equinix(以下、エクイニクス)は現地時間11日、先進的な液冷技術のサポートを、世界45都市以上の100カ所を超えるInternational Business Exchange(IBX)データセンターに拡大する計画を発表した。これにより、エクイニクスはほぼすべてのIBXデータセンターで、ラック内熱交換器による液体から空気の冷却をサポートすることが可能になり、より多くの企業がAIなどの計算集約型ワークロードをサポートするハードウェアに、高性能な冷却技術を使用できるとしている。

 エクイニクスでは、顧客が最も効率的なソリューションを利用できるよう、ダイレクトチップ、液浸、リアドア型熱交換器などの主要な液冷技術をサポートすると説明。さらに、エクイニクスはベンダーニュートラルなアプローチを提供し、顧客が希望するハードウェアプロバイダーを利用できるようにする。

 ダイレクトチップは、サーバー内のチップの上にコールドプレートを配置する独自のアプローチで、このコールドプレートには液体の供給と還流の経路があり、技術的な冷却液がプレート内を流れることで、チップから熱を取り除く。これにより、ダイレクトチップ対応のサーバーは、革新的な冷却技術で冷却されながらも、従来の空冷装置と同様に標準的なITキャビネットへの設置が可能。

 リアドア型熱交換器は、冷却コイルとファンを使用してIT機器から熱を取り込む。これらは顧客のキャビネットに直接取り付けられるため、従来の冷却よりも高い冷却負荷を管理できる。

 エクイニクスは、ロンドン、シリコンバレー、シンガポール、ワシントンDCを含む、45以上の主要都市で、ダイレクトチップ液体冷却技術を商用化し、これにより、ミッションクリティカルなニーズに対応する、高度な液冷ソリューションの導入が可能になると説明。また、エクイニクスは、Platform Equinixのパートナーおよびプロバイダーからなるエコシステムへの直接のアクセスを提供していおり、このアプローチを継続することで、次世代の液冷設計を進化する能力を持つデジタルリーダーたちを支援していくとしている。