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エクイニクス、マルチクラウド接続を容易に実現する「Equinix Fabric Cloud Router」を提供

 米Equinix(以下、エクイニクス)は現地時間17日、新しい仮想ルーティングサービスである「Equinix Fabric Cloud Router」の提供開始を発表した。

 Equinix Fabric Cloud Routerは、企業が複数のクラウドやオンプレミス環境でアプリケーションとデータを容易に接続できるサービス。Equinix Fabric Cloud Routerを使用することで、複雑化したクラウド間接続やハイブリッドクラウド環境のネットワークの課題を簡素化でき、簡単な設定でエンタープライズグレードのマルチクラウドルーティングサービスを1分以内で利用できる。

 また、エクイニクスのセキュアなプライベートネットワーク接続を活用することで、さまざまなロケーションで、パブリッククラウドとアプリケーションの接続が可能になる。

 Equinix Fabricを利用できる世界58の市場で、Equinix Fabric Cloud Routerは導入され、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructureなどの主要クラウドサービスや、Akamai、ServiceNow、Zoomなどの数百のサービスプロバイダーに低レイテンシーで接続できる。

 エクイニクスでは、Equinix Fabric Cloud Routerは準リアルタイムで提供されるオンデマンドサービスで、物理ルーターの所有・運用や仮想ルーターのライセンス管理に伴うコストの削減と煩雑さの軽減などに活用できると説明。これらの制限をなくすことで、顧客はアプリケーションのパフォーマンスを向上させ、クラウドのコストを削減し、市場へのサービス展開を加速できるとしている。

 また、エクイニクスのデジタルサービスは特定のクラウドに依存しないため、ネットワーク制約がなく、ワークロードごとに最適なクラウド環境とクラウドプロバイダーを選べると説明。顧客は特定のベンダーへの依存を避けられるため、マルチクラウド導入をいままで以上に加速できるとしている。