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dotData、特徴量自動設計と生成AIを融合した新たなデータ分析基盤「dotData Insight」を発表

 米dotDataは6日、新たなデータ分析プラットフォーム「dotData Insight」を発表した。

 dotData Insightは、dotData独自の特徴量自動設計と生成AIという2つのAIを融合し、業務部門が主役のビジネスアナリティクスを実現するデータ分析プラットフォーム。dotDataの特徴量自動設計が発見するデータに隠れたパターン(特徴量)を、生成AIが解釈することにより、新たな発見や洞察をもたらすビジネス仮説を生成し、業務部門が主体的にデータに基づいた戦略立案と施策実行を支援する。

 多種多様な業務データから、自動で数十万から数百万ものパターンを生成・探索し、ビジネスの目的と関連性の高い重要なパターン(特徴量)を発見し、手作業による仮説検証では見つけることが難しい新たなインサイトを導き出す。また、例えば「過去3カ月で特定の製品を5回以上購入した顧客が、リピート購入者になる可能性が1.5倍に高まる」といった、明確な傾向が現れる「条件」をビジネスセグメントとして自動で特定する。これにより、分析結果がブラックボックスになることを防ぎ、業務部門の結果の理解を促進し、納得感を高める。

 dotData Insightは、発見したビジネスセグメントを生成AIと統合することで、その背後にある要因や理由に関する仮説を自動的に生成する。ユーザーは、生成AIを壁打ち相手として活用し、業務知識をフィードバックとして提供することで、ビジネス戦略の立案や施策の実行に向けた仮説を対話的に洗練できる。また、データクレンジングのような前処理や、特徴量やチャートの読み解きなど、dotData Insightの生成AIがデータ分析に不慣れな業務部門のユーザーをさまざまな角度から支援する。

 多数のテーブルからなる複数表を入力として、業務の生データから特徴量を発見できる。基本的な数値データやカテゴリデータだけではなく、時系列データ、トランザクションデータ、さらにはテキストのような非構造データも統合して分析。この多様な構造化・非構造化データソースから、マルチモーダルなパターンを発見し、新たなインサイトを提供する。

 また、dotData Insightは、業務部門のユーザーを前提として、AIや機械学習の技術的なコンセプトや用語を避け、データの入力から特徴量の発見、ビジネスセグメントの特定、そして生成AIによる仮説生成に至るまで、データ分析の専門知識がない業務部門のユーザーでも直感的に操作できるインターフェイスを採用している。各種チャートの可視化やビジネスKPIの計算などの分析機能を、リアルタイムかつインタラクティブに実施することで、BIのような感覚で深いインサイトを発見できる。

 dotDataは、dotData Insightのリリースにより、業務部門主導のビジネスアナリティクスを実現する「dotData Insight」、分析部門がノーコードで予測分析を実施するための「dotData Enterprise」、IT・データマネジメント部門やデータサイエンティストの特徴量エンジニアリングを革新する「dotData Feature Factory」、特徴量や予測モデルの運用を自動化・効率化するための「dotData Ops」と、企業全体のデータ利活用を加速するための製品群を強化するとしている。

 dotData Insightは、2024年初頭に提供開始予定。