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インテックとdotDataが金融機関のデータ利活用分野で協業、AIを活用したDX推進を支援

 株式会社インテックと米dotDataは17日、金融機関のAIを活用した業務効率化・生産性向上などのDX推進を目的に、データ利活用分野で協業を開始すると発表した。

 インテックでは、金融機関向けソリューション「fcube」として、CRMシステム、コールセンターシステム、ローン自動審査システムなどを提供。これらの開発・サービス提供を通じて、金融機関の顧客情報や営業データの蓄積・管理・活用により、業務DX化や顧客接点の高度化を実現してきた。

 一方のdotDataでは、dotData独自の特徴量自動設計と生成AIという2つのAIを融合し、業務部門が主役のビジネスアナリティクスを実現するデータ分析プラットフォーム「dotData Insight」を提供している。特徴量は、企業のデータ利活用において最も重要、かつデータ分析の専門家でも難易度が高いとされており、この特徴量の発見・抽出を自動化する独自技術を提供することにより、金融機関をはじめとした多くの企業が、データ分析の専門知識なしにAIによるデータインサイト(洞察)を活用し、データ利活用の民主化を実現できるように支援しているという。

 今回は、これまで両社が培ってきたノウハウとリソースを生かし、金融機関のさらなるデータ利活用高度化を支援すべく、協業に至ったとのこと。協業では、それぞれが提供しているfcubeとdotData Insightを連携させ、fcubeが蓄積するデータから、dotDataのAIによって自動生成・抽出されたデータ特徴量を、BIツールの要領で直感的に可視化するとともに、生成AIとのアイデアの壁打ちによって、顧客や営業に関する重要なインサイト(洞察)を得られるようにサポートするとした。

 そして、こうした利用を支援するために、業務ユースケース別の分析テンプレートを提供する。例えば、個人顧客向けには「投資信託・NISAの顧客ターゲティング」や「保険に関数ニーズ予測」などを、法人顧客向けには「資金調達のニーズ予測」「資産運用のニーズ予測」「外部企業データなどの活用による新規先ターゲティング」などを、それぞれ提供するとのこと。

 なお、dotData Insightで分析された結果は、fcubeのアプリケーションを通じて金融機関の担当者が閲覧できるので、顧客の行動や要望の変化など、データ特徴量を活用した営業・マーケティング業務の効率化・生産性向上につながる気づきとして、担当者に還元されるとしている。