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電子請求書発行サービス「freee請求書」、請求書の大量送付から入金消込までを自動化できる有料プランを提供開始

 freee株式会社は28日、従来は無料で提供してきた電子請求書発行サービス「freee請求書」において、請求書の大量送付から入金消込までを自動化する有料の新プラン2種の提供を開始したと発表した。

 freee請求書は、金額を入力するだけでインボイスの計算方法で自動計算し、適格請求書の項目も満たした請求書を発行可能なサービス。見積書・納品書など、請求書以外のさまざまな書類作成にも対応しているほか、請求や入金のステータスを一覧画面で管理する機能も備えているので、請求書の送り忘れや入金漏れを防げるという。

 従来は、毎月の請求書発行枚数が少ない企業・個人事業主等に向け、freee請求書上のレイアウトを使って請求書の発行・送付を行える機能を無料で提供してきたが、今回は新たに、大量の請求書発行を行う企業向けの有料プランとして、請求書の発行・送付に特化した「スタンダードプラン」と、発行・送付に加えて債権管理や入金消込・仕訳作成まで充実の機能を備えた「アドバンスプラン」を提供開始する。

 いずれのプランにおいても、自社独自の請求書レイアウトの再現が可能で、従来の請求書のレイアウトを変えることなく、取引先に応じた請求書の発行および送付方法の振り分け(メールまたは郵送代行)を自動で行えるという。

 なお現在は、基幹・販売管理システムから出力した請求書様式をfreee請求書にCSV/PDFで取り込むことにより、基幹・販売管理システムで出力した請求書PDFをそのまま取引先に送付する方法のみに対応しているが、今後は、freee請求書上での自社専用レイアウトの作成機能を提供する予定。

 また、作成した請求書はシステム上で一括送付できるが、アドバンスプランではさらに、入金消込および仕訳までを自動で行えるとのこと。

 freeeでは、この機能の導入による効果を、顧客企業へのヒアリング等をもとに試算したところ、例えば、月間300枚の請求書を紙で送付している企業の場合、最大約93%(年間50時間)もの業務量の削減効果を見込んでいるとのことだ。

 このほか今後は、メールで送付した請求書の、取引先におけるダウンロード状況を確認する機能の提供も予定している。これにより、ダウンロードされていない場合は個別にリマインドを送るといった対応が可能になり、請求書未着による未入金を未然に防げるとした。

 新プランの基本料金は、スタンダードプランが年額2万3760円(税別)、アドバンスプランが年額12万円(税別)。また送信単価が、両プランとも1件あたり95円(税別)となる。