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ISID、グループ経営管理業務の高度化などを図った連結会計ソリューション「STRAVIS 6.4」

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は24日、連結会計ソリューション「STRAVIS(ストラビス)」の新版「同 Ver.6.4」を提供開始すると発表した。多軸連結オプションを追加したほか、データ収集業務や連結決算業務の効率化を支援する既存機能の強化、ユーザー利便性を向上させるUI/UXの改善など、全体で90項目の機能強化・改善を行っているという。

 STRAVISは、連結会計、管理会計、グループ経営データ収集基盤として利用できるソリューション。今回の新版では、1)グループ経営管理業務の高度化、2)データ収集業務の効率化、3)連結決算業務の効率化、4)UI/UXの改善――、といった機能強化を行っている。

 1)では、新たに多軸連結オプション「EX-MANAGEMENT Multi Dimensions」を提供開始する。このオプションでは、製品×顧客×仕向地など、管理会計で必要とされる粒度の複数の管理軸データを保持し、多面的な分析を実現できるもので、連結パッケージによるデータ収集、外貨換算、内部取引消去などにより、複数の管理軸での連結消去仕訳作成、連結数値算出に対応する。また、制度連結と管理会計とで同一システム・同一ロジックを利用することで、財務会計・管理会計の融合、および差異分析の解像度を向上するとした。

 さらにBIツール連携オプション「EX-BI Connector」の追加により、STRAVISのデータをBIツールで分析可能となった。

 2)のデータ収集業務の効率化では、データ収集業務の効率化を図るため、マスタ参照マッピングやマッピング比較機能、開発環境から本番環境への設定移送機能などを追加し、連結パッケージのメンテナンス性を向上。連結パッケージにおけるマスタ名称自動表示や表示言語切り替えなど、データ入力時の利便も向上している。加えて、Web版決算データ収集オプション「STRAVIS-LINK XB」における仕訳入力・削除機能の追加により、IFRS対応を強化した。

 3)連結決算業務の効率化については、各社のデータ収集から連結処理までの一連の処理状況をポータル上で確認できる機能を追加。数値の妥当性チェック機能における、対象データの拡充およびチェック結果表示の改善も行っている。

 このほか、帳票ダウンロード機能において、監査対応業務用のファイル作成、一括ダウンロードを追加するとともに、グループ統合会計システム「Ci*X Financials」のタスク機能からSTRAVISのタスクの呼び出しを可能にし、製品間のシームレスな連携を強化したとのこと。

 最後の4)では、オペレーションマニュアルのコンテンツ、仕組みを改善し、画面操作をしながらマニュアル参照やマニュアルからの画面起動などを実現するとともに、ユーザー固有の運用、設定などに関するナレッジを蓄積・共有するWiki機能を追加した。また視認性を向上させるため、文字色と背景色のコントラストを最適化した新しい配色(スキン)も追加している。