SCSK、チャットボット・ボイスボットでの生成AI活用を支援する「ビルトイン型・生成AIサービス」

　SCSK株式会社は15日、コンタクトセンターにおける生成AI活用支援サービス「ビルトイン型・生成AIサービス」を、12月1日より提供開始すると発表した。成AIの活用方法などで課題を抱えている企業に対し、“すぐに試して、効果が分かる”環境を提供するという。

　「ビルトイン型・生成AIサービス」は、既存のチャットボットやボイスボットにビルトインする生成AIサービスの提案から、初期構築、導入までを支援するもの。一般的なチャットボットやボイスボットにおいて、利用開始時に必要不可欠でありながら煩雑で作業負荷の高い「回答シナリオの作成・メンテナンス」は不要で、自社が有するナレッジベースやドキュメントを読み込ませることにより、生成AIが回答を生成してくれるほか、「この質問には必ず同じ回答を返す」といった個別のルール設定にも対応する。

　利用にあたっては、企業が運用しているコンタクトセンター向けサービスやチャットボットから、APIなどを介して接続可能で、サービスの再構築や移行をする必要がなく、低価格で利用できるとのこと。SCSKが提供するコンタクトセンター向けクラウドサービス「PrimeTiaas」、およびチャットボットサービス「PrimeAgent」を利用中の環境においても、ビルトイン・連携を行えるほか、単体でも生成AI搭載のチャットボットとして稼働するため、生成AIの適用可能性を試す個別のPoCツールとしても提供できるとしている。

　導入にあたっては、前述のようにドキュメントなどの学習のみで準備が完了するため、最短1週間で利用を開始できるシンプルさも特徴とした。さらに、生成AIの導入過程における疑問点については、SCSKのスペシャリストが回答しフォローするので、利用企業はスムーズに利用開始でき、効果をすぐに実感できるという。

　また、回答率や回答精度を測定するBIをあらかじめビルトインして提供できるので、生成AIのリスクである誤った回答を検知することはもちろん、必要に応じて「精度の低い回答は中断する」といった組み込みにも対応する。その結果、徐々に精度の高い回答となり、人手がかからず改善を行えるとした。

　価格は、2カ月間のPoCを実施するPoC基本料金が200万円から。PoC後の本番導入や、既存サービスとの接続、クラウド利用料などは個別見積もりとなる。