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弥生、業務アプリ「弥生シリーズ」などのユーザー向けにデジタルインボイス送受信を提供

 弥生株式会社は24日、自社の業務アプリ「弥生シリーズ」などのユーザーに向け、インボイス制度に対応した「デジタルインボイス送受信」機能を提供開始したと発表した。これにより、請求書の発行から会計業務への連携まで、業務プロセス全体を通じて一貫したデジタル化を実現するという。

 弥生では、弥生シリーズなどの自社製品ユーザーに向けて、請求書などの証憑をデジタルデータとして一元管理できる「スマート証憑管理」機能を1月より提供し、会計製品・商取引製品との連携を通じて、インボイス制度への対応を進めてきた。今回は同機能に、デジタルインボイスでの請求書データ送受信を行える新機能を搭載する。

 デジタルインボイスとは、「標準化され構造化された電子インボイス」のことで、これを活用すると、売り手のシステム(販売管理システム等)で作成した請求に関するデータが、買い手のシステム(会計システム等)に連携され、複数税率の計算や仕訳入力などの業務が自動で行われるようになる。

 弥生製品の場合は、「弥生販売」や「Misoca」で作成した請求書を、スマート証憑管理経由で、グローバルな標準仕様である「Peppol(ペポル)」を利用し、デジタルインボイスとして取引先に送信できるようになる。

 また、Peppolを利用し送受信した請求書の控えは、電子帳簿保存法第7条(電子取引)の要件に基づいてスマート証憑管理に保存されるほか、取引先からPeppolを利用して送信された証憑をスマート証憑管理で受領し、弥生の会計製品に連携させることも可能。仕訳連携、仕入税額控除の計算をシステムが行うため、業務効率化につながるとしている。

 なおスマート証憑管理は、弥生シリーズを利用中のユーザー(デスクトップソフトの「あんしん保守サポート」加入者、クラウドサービスの契約者)であれば、追加費用なしで利用できる。