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NTTコムウェアとServiceNow Japan、IOWN構想の実現に向け協業

IOWNの運用支援サービス拡充やグローバル展開を推進

 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア)とServiceNow Japan合同会社(以下、ServiceNow)は17日、NTTグループが国内外のパートナーとともに推進するIOWN(Innovative Optical and Wireless Network:アイオン)構想の実現に向け、共同開発を含めた協業を開始したと発表した。

 IOWN構想では、光を中心とした革新的技術を活用し、これまでのインフラの限界を超えた高速大容量通信、ならびに膨大な計算リソース等を提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の実現を目指している。

 NTTコムウェアは、長年にわたって通信キャリアサービスを支える中で培ったオペレーションシステムの開発・構築ノウハウを生かして、IOWN構想における最適なネットワーク構築・運用とマネジメントシステムの具現化に向けた取り組みを進めている。

 一方のServiceNowは、さまざまな業務で利用されるアプリケーションを単一プラットフォーム上に統合可能なクラウドサービスにより、情報の一元管理、デジタルワークフローによる業務効率化推進を支援しており、グローバル通信キャリアにおいても多数の導入実績があるとのこと。

 両社は以前から、ServiceNowのITサービス運用製品を活用して、NTTグループのDX推進に向けたサービス運用基盤を構築・展開し、業務プロセスの改革によるコスト削減、グループ全体での顧客満足度の向上に取り組んできた経緯がある。

 今回は、ServiceNowがIOWN Global Forum(IOWN GF)への参加を申請し、グローバルでのノウハウを活用して、IOWNのサービス運用を効率化・高度化することで、サービス品質およびオペレーターの運用効率の向上を目指す。あわせて、IOWNのグローバル展開をNTTコムウェアと共同で推進するとした。

 また今回の協業において、NTTコムウェアは、ServiceNowが提供する「デザインパートナープログラム」を、テレコム向けソリューションにおいて国内で初めて適用する。これにより、IOWN準拠の通信機器をServiceNowのテレコム向けソリューションで管理可能になるとのことで、国内外の通信事業者が、IOWNの各種機器やサービスをServiceNowのプラットフォーム上で利用できるように整備を進めるとしている。