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テラデータ、AI向けクラウドデータ分析基盤「Teradata VantageCloud」のAI/MLモデル管理機能を強化

 米Teradata(以下、テラデータ)は現地時間9月26日、AI向けクラウドデータ分析基盤「Teradata VantagCloud」のAI/MLモデル管理機能「ModelOps」を強化し、新たにノーコード、ガバナンス、XAI(AIの説明可能性)などの最新機能を搭載したと発表した。

 ModelOpsは、Teradata VantageCloudの分析機能であるClearScape Analyticsの一機能として、AI運用を簡素化する機能を提供する。

 新機能としては、外部ツールで作成したAI/MLモデルを、Teradata VantageCloud上で実行する機能を追加。BYOM(Bring Your Own Model)により、コードを記述することなく独自の機械学習モデルを自動化されたプロセスで検証、デプロイし、実行状況をモニタリングできるようになるため、デプロイから運用までの作業が容易になり、期間が短縮される。

 また、高度なモデルガバナンス機能と、信頼できるAIを保証する強固なXAI(Explainable AI:説明可能なAI)コントロール機能により、規制リスクを軽減。モデルのパフォーマンスとデータドリフトを、設定不要のアラートで自動監視し、運用管理負荷を軽減する。

 このModelOpsを活用している企業は、すでにAI投資の価値実現までの時間を短縮していると説明。米国の大手医療機関は、ModelOpsを使用し、業務の生産性を3倍向上させており、AI/MLモデルの組織内での展開プロセスを加速し、組織横断でパーソナルな患者管理を進めるために、診察が必要となる可能性が最も高い患者を予測する30個のAI/MLモデルを全社で展開しているという。

 また、欧州の大手金融機関は、ModelOpsを活用し、AIモデルの導入にかかる期間を5カ月から1週間に短縮したと説明。モデルがエンタープライズレベルで大規模に展開され、業務データと統合し、ビジネス価値を獲得することに成功したとしている。