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テラデータ、クラウドサーバーレスAI/MLエンジンのAWS版「Teradata AI Unlimited on AWS」をリリース

 米Teradata(以下、テラデータ)は現地時間11月28日、同社製品としてクラウド初のサーバーレスAI/MLエンジン「Teradata AI Unlimited」の、Amazon Web Service(AWS)対応版となる「Teradata AI Unlimited on AWS」を、AWS Marketplaceでプライベートプレビューの提供を開始したと発表した。

 Teradata AI Unlimited on AWSは、データサイエンティスト、データエンジニア、開発者が、大規模なデータセットを使ったAI/MLを必要な時にオンデマンドで実行し、革新的な新しいユースケースを探索、発見することを可能にする。

 今回発表する新製品のサーバーレスAI/MLエンジンTeradata AI Unlimitedおよび、ClearScape Analytics、VantageCloud、そしてAWSのシームレスな統合により、AWS Marketplaceのセルフサービス、オンデマンドエクスペリエンスを通じて、Teradata AI Unlimitedを購入し、簡単なセットアップを数分間行うだけで高度なアナリティクス機能を導入できるようになる。

 データはAWS上のどこにあってもアクセスでき、高コストのデータ移動や時間のかかるデータインフラ管理が不要になる。コンピュートリソースは、無制限にスケールし、また自在にスピンダウンできる。また、Teradata AI Unlimitedは、データの探索と発見に利用した時間のみ課金される従量課金モデルにより、コストを最小限に抑え、コストの超過や時間のかかるプロビジョニングのリスクを低減する。

 Teradata AI Unlimited on AWSは、AI/MLの並列処理、モデルの構築と実行、モデルの大規模運用をAWS上で実現する。Teradata AI Unlimitedは、BYOM(Bring-your-own-model)機能により、Amazon SageMakerや他のAI/MLサービスで学習したモデルをインポートし、シームレスに活用できる。Jupyter Notebook、Microsoft Visual Studio Code、Microsoft Excelなどさまざまなツールから、Parquet、CSV、JSONなどのOpen File Formatを経由し、AWSのデータにアクセスできる。今後は、Apache IcebergやDelta LakeなどのOpen Table Format(OTF)をサポートするデータレイクにアクセスできるようになる予定。開発したAI/MLのプロトタイプは、BYOM機能により、VantageCloudの本番環境にスムーズに移行し、大規模に運用できる。