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リコーの「RICOH360」プラットフォームとL is Bの現場向けカメラアプリが連携、建設業界のDX推進を支援

 株式会社L is Bと株式会社リコーは6日、リコーの360°カメラ「RICOH THETA」を中心とした「RICOH360」プラットフォーム事業と、L is Bが提供する現場向けカメラアプリ「タグショット/タグアルバム」との協業を開始する。

 リコーでは、360°の画像・映像を中心とした業界横断型プラットフォーム事業を展開するブランドとしてRICOH360を立ち上げ、デバイス、ソフトウェア、クラウドサービスの連携により、撮影からデータ活用までのワークフロー全体を効率化し、より良いユーザー体験の提供を図っているという。

 一方のL is Bでは、利用者がスマートフォンのカメラを用いて撮影するだけで、クラウド上に写真や動画などのデータを自動で保存・分類・共有するタグショット/タグアルバムを提供している。

 両社では今回、建設業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援するため、両サービスの連携に関する協業を開始した。まず、建設現場の報告写真として、RICOH THETAで撮影した360°画像を、タグショット/タグアルバムのクラウド上に、タグ情報を付けて保存できる機能連携を行い、建設現場の報告業務のDXを後押しするとした。

 具体的には、天井裏の配管や高所などの360°画像にタグを付けてタグアルバムに保存すると、誰が、どの工種の場所を撮影したのかを報告写真として明確に記録可能になる点がメリット。さらに、タグアルバム内の画像を選択し、数タップでPDF報告書を作成できるので、報告業務の効率化も実現するとしている。

 また、RICOH THETAで撮影した画像を、「THETA Twin」を通じてタグアルバムに自動アップロードすることも可能になる。画質を飛躍的に向上させるAIを活用した360°画像の超解像技術など、画像そのものの使い勝手を向上させるメディアマネジメントのAPIをタグショット/タグアルバムに組み込むことで、利用者がより使いやすいサービスへ刷新するとのことだ。