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ワークスアプリケーションズ、固定資産管理システム「HUE Asset」とDynamics 365との連携機能を提供

 株式会社ワークスアプリケーションズ(以下、WAP)は21日、固定資産管理システム「HUE Asset」において、日本マイクロソフトのクラウド型ERP「Microsoft Dynamics 365」と連携するための標準ツールを提供開始したと発表した。

 WAPによれば、日本の大手企業における固定資産業務では、国内の税制にのっとった償却計算や税務申告が求められており、製造業であれば工場設備の親子資産管理、小売業であれば店舗ごとの減損兆候判定など、業種・業態に応じて、多岐にわたる業務要件が求められているとのこと。

 国内の企業でも、海外メーカーが開発しているERPを用いて、国内外の基幹システムを統合するケースは多く見られるが、こうした日本独自の業務要件があるため、この対応のために、別のソリューションとのつなぎこみが発生しやすく、ERP導入時に切り出して対応するといったケースが見られるという。

 そこで今回、日本における固定資産管理に特化したシステムであるHUE Assetでは、グローバルで展開されている「Dynamics 365 Finance」との連携ツールを提供し、システム構築時におけるシームレスな連携を実現するとした。

連携イメージ

 この連携機能を利用すると、資産の償却や除売却仕訳の連携に加え、リースや不動産の支払い連携、マスタの同期、購買・買掛金データに基づく建設仮勘定の計上など、大手企業の要件水準に対応した高度な連携を実現できるとのことだ。

シームレスな連携の想定シナリオ

 WAPでは、標準ツールを通じてHUE AssetとDynamics 365 Financeを接続することにより、ガートナーの提唱する「コンポーザブルERP」の考え方に沿った構築が可能になるとアピールしている。