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WAPEの固定資産管理システム「HUE Asset」、RFIDを用いた棚卸しの工数削減が可能に

 株式会社ワークスアプリケーションズのグループ会社である株式会社ワークスアプリケーションズ・エンタープライズ(以下、WAPE)は7日、自社の大手企業向け固定資産管理システム「HUE Asset」において、RFIDリーダーを用いた棚卸し支援機能を提供すると発表した。

 「HUE Asset」は、日本の税制に対応するとともに、大手企業の複雑な運用を考慮した機能を持つ固定資産管理システム。固定資産やリース・建設仮勘定など、さまざまな資産の管理を行えるほか、法改正やIFRS適用にも迅速に対応でき、建仮精算の効率化、棚卸し実査時の運用改善といった、大手企業特有の課題解決を支援する。

 こうしたシステムが導入されている場合でも、通常、企業が固定資産の棚卸しを行う際には、各現場から収集された「すでに廃棄済み」「別の場所に移動した」といった情報をもとに、経理部などの担当部署が、その内容を固定資産台帳へと記録し、仕訳や償却計算へと反映させる作業が大量に発生しているという。

 そこで今回WAPEでは、棚卸しの省力化を支援するために、HUE Assetにおいて、東芝テックの「UF-3000シリーズ」、デンソーウェーブの「SP1シリーズ」といったRFIDリーダーから、直接、実査結果を連携する機能を提供する。

 電波を用いてRFタグのデータを読み取っているRFIDは、バーコードやQRコードと比べ通信距離が長く、また遠隔から複数のタグを一度にスキャンできる強みを持つ。また、各業界でのRFIDの普及によって単価が下がったため、これまでは投資が難しかった業務領域でもRFIDを活用する動きが広がっているとのこと。

 今回、WAPEの導入企業が固定資産の棚卸し実査にRFIDを用いると、紙のリストに1つずつチェックをつけていた実査作業が「リーダーをかざすだけ」で可能になるので、作業工数が90%以上削減されるとした。

 さらに、棚卸し結果を基にした台帳登録・仕訳作成・償却計算まで自動化するため、業務プロセス全体のデジタル化が可能になるとしている。