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PFUが機器/ネットワーク見える化装置「iNetSec FC」強化、トラブル時の原因切り分け作業などを高速化

 株式会社PFUは、工場向けに提供されている機器/ネットワーク見える化装置「iNetSec FC」を機能強化し、7月31日より提供開始すると発表した。新機能によって、トラブル時の原因切り分け作業などをさらに高速化するとしている。

 iNetSec FCは、工場などのネットワークに接続するだけで、ネットワークに接続された機器とネットワーク構成を見える化するソリューション。独自の見える化技術「エッジ・アナライズテクノロジー」によって、ネットワークに接続された工作機械や制御機器など、あらゆる機器を自動で検出し、IPアドレスやMACアドレスに加えて、PCやタブレットなどのIT機器では機器の詳細情報(メーカー/OS/ホスト名など)を自動で識別するため、担当者が逐一、機器の種別を確認して情報を登録するといった手間を削減できるという。

 今回の機能強化では、誰でも一目で現状を把握できるようにすることで、属人化を解消し、トラブル時に機器を探す時間や原因切り分けを、さらに迅速化する機能を搭載した。

 具体的には、ネットワークに接続されたあらゆる機器を自動で検出し、詳細情報を自動識別する基本機能に加え、対象機器の「写真登録」を可能にした。機器の外観情報はもちろん、設置している場所の柱番号・棚番号、棚卸しとして貼付されたシール情報なども写真で保存しておけるので、設置場所を誰でもすぐに特定できるという。機器の設置情報だけでなく、正常時の機器のLEDランプ情報など、状態に関する写真も登録しておくことで、担当者が変わった場合でも、機器の情報を一目で把握できるため、容易な引き継ぎが可能としている。

 またiNetSec FCでは、どのネットワークスイッチにどの機器が接続されているかを自動で検出し、一目で機器同士の接続構成を把握できるようにしているが、今回はさらに、ネットワーク構成のスナップショット保存に対応した。現在のネットワークマップと、過去の正常時のネットワークマップを比較して差を確認できることから、変更箇所を一目で確認し、トラブル原因の切り分けをさらに迅速化してダウンタイム短縮につなげられるという。

 このほか、ネットワークの信頼性向上のために導入されている、リンクアグリゲーション/スタック構成の環境も表示可能となった。リンクアグリゲーション/スタック構成は、アイコンや線で分かりやすく表示するため、ネットワーク構成全体を一目で把握できるとのこと。