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PFUが工場向けネットワーク可視化製品「iNetSec FC」発売、接続するだけで簡単に見える化を実現

 株式会社PFUは27日、工場向けの機器/ネットワーク見える化ソリューション「iNetSec FC」を発表した。2022年2月の出荷開始を予定している。

 iNetSec FCは、ネットワークに接続するだけで、機器とネットワーク構成を見える化するソリューション。ネットワークに接続された工作機械や制御機器など、あらゆる機器を自動で検出し、IPアドレスやMACアドレスに加え、PCやタブレットなどのIT機器ではメーカー/OS/ホスト名といった機器の詳細情報を、独自の見える化技術「エッジ・アナライズテクノロジー」によって自動で識別するため、直接機器の種別を確認して情報を登録する手間が削減できるという。加えて、レイアウトが変更されても常に最新状態を維持できるので、手作業での管理情報の更新を自動化するとした。

 また、ノンインテリジェントタイプのスイッチは通常、ネットワークからは検出できないが、PFUのネットワーク技術を生かした新技術「エッジ・アナライズテクノロジー 2.0」により、こうしたスイッチの検出に対応している点も特徴。故障時の影響範囲を見える化し、ライン復旧までの時間短縮が期待できるとしている。

 さら、接続機器の一覧だけでなく、どのネットワークにどの機器が接続されているかを自動で検出し、画面にて、一目で機器同士の接続構成が分かるようにしており、「どの機器が」「どのスイッチの」「どのポートに接続されているか」といった接続構成を自動的に取得し、表示できるため、機器を探す時間、ケーブルの付け替え時間を大幅に削減可能。一つのネットワークに接続された機器数の偏りも把握できるので、ネットワークの最適化を行えるとのこと。

 なおiNetSec FCは、稼働停止が許されない生産現場でも安心して導入できるよう、検知にあたってパケットを送出しない「パッシブ検知方式」を採用しており、ネットワークへの影響を与えずに導入できるという。ただし、機器の詳細情報を把握したいといった場合には、「アクティブ検知方式」による情報収集も行える。

 PFUでは、こうした機能を持つiNetSec FCを活用すると、障害発生時にどこでトラブルが起こっているかを把握できるのみならず、ネットワークの負荷(使っている帯域)・品質(転送エラー数)を見える化することで、転送性能低下や機器故障のトラブルリスクをあらかじめ把握できるため、トラブルを未然に防げると説明。また、過去の状況も分かるので、問題発生時の状態を把握し、原因特定を迅速化できるとアピールしている。

 なおiNetSec FCは、ネットワーク見える化装置と管理ソフトウェアで構成され、装置1台で最大3個の物理セグメント、あるいは最大32セグメントのタグVLANを管理できる。価格は、1年間の利用ライセンスを含め、装置1台あたり48万円(税別)。2年目以降の更新ライセンスは、1台あたり年間36万円となる。