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NEC、RPAソフト「NEC Software Robot Solution」の使い勝手を大幅に強化 初心者向けの操作支援機能も

 日本電気株式会社(以下、NEC)は12日、マウスやキーボードを用いた操作を自動化するRPAソフトウェア「NEC Software Robot Solution」において、ロボット作成時の使いやすさを強化した新版「同 Ver1.5」を販売開始すると発表した。

 NEC Software Robot Solutionは、ソフトウェアロボットによって、従来は人間が行っていたマウスやキーボードを使った作業を自動化し、業務効率化を実現するRPAソフトウェア。

 同製品では、キーボードやマウスを利用した直感的な操作でロボットを作成できるよう、これまでも「使いやすさ」「分かりやすさ」を重視してきたというが、商品に初めて触れる人の操作性やユーザビリティ、分かりやすさに対する意見や要望も参考に、操作性、視認性を向上させた。

 例えば、ロボットは、マウス操作やキーボード操作、アプリケーション起動などの操作を定義する「オペレーションコマンド」と、条件分岐や繰り返し、エラー処理など作業の流れを定義する「フローコマンド」を、コマンドテーブル上で組み合わせながら記録することにより、プログラミング言語などを用いずに作成できるようになっているが、今回、ユーザーからの意見や要望を踏まえ、各コマンドの名称・アイコンを直感的に理解しやすい表現やデザインに変更した。

 また、アクション部品を操作対象に近い位置に再配置するとともに、利用頻度の高いアイコンに絞り込んで表示することにより、効率的な開発をサポートする。

 加えてコマンドテーブルでは、フローコマンドを記録する際に必要となる構文の表示形式を、一覧型から折りたたみ表示が可能な階層型へデザインを変更することで、操作性と視認性を向上し、フローコマンドの設定や確認作業を簡易化している。

 さらに、コマンドごとに詳細設定が可能なコマンドオプションにおいて、日付や時間、数値データなど特定の値と連動する変数への対応を強化し、一度使用した変数をリスト化して、ほかのコマンドでも繰り返し引用しやすくする「変数のリスト選択機能」や、変数の現在値を確認できる「変数内容のプレビュー機能」といった、変数の活用を簡易化して、作業効率の向上を支援する機能が新たに追加された。

 このほか、初心者がロボット作成の操作方法を習得するための支援として、基本的なロボット構築手順について解説したチュートリアル動画を新たに用意した。初回起動時には、ポップアップ画面からこの動画へ誘導する。また、コマンドを設定する画面では、各コマンドの使い方を説明したFAQへのリンクボタンを新設し、使い方が分からない時に、効率よく解決方法を確認できるようにしたほか、ロボットの作成および実行中に、トラブル発生を検知し、解決方法をガイドする機能を追加したとのこと。

 価格(税別)は、ロボットの作成と実行が可能なライセンスが端末あたり月額12万円から、実行専用のライセンスが端末あたり月額4万円から。