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NEC、業務運用を自動化・効率化するRPAソリューション「NEC Software Robot Solution」を販売開始

 日本電気株式会社(以下、NEC)は18日、業務運用を自動化・効率化するRPA(Robotic Process Automation)ソリューションとして、ソフトウェア製品「NEC Software Robot Solution」と、ソフトウェアロボット導入前の適用検証サービス/導入後の支援サービスを販売開始した。

 ソリューションは、今まで自動化できずに人が時間をかけて行っていた業務を、ソフトウェアロボットが代行することで業務を効率化するもの。たとえば、納品伝票入力業務において、納品伝票をOCRスキャナでデータ化し、ソリューションと連携させることで、入力業務が自動化され、大幅に入力時間を短縮できる。

 画面上で行うアプリケーションやシステムの操作を簡単に登録できるため、既存の作業プロセスやシステムを大きく変更せずに導入が可能。画面認識性能を持つソフトウェアロボットに対して、データの収集や加工・集計など、PCやサーバー上で自動化させたい作業に必要なマウスやキーボード操作を、画面上で登録・実行することで、業務を自動化できる。

 NECグループ内で選定した発注管理や工数管理などの業務に適用した結果では、年間で約7割の工数削減効果が見込まれているという。こうしたNECグループ内で培った知見をもとに、RPAを適用する業務の選定や、適用後の業務成果イメージ、また実際のソフトウェアロボット開発など、本格導入前における適用検証サービスを提供する。

 RPA導入後の保守サービスとして、24時間365日対応可能なメニューも用意。導入後の活用を支援するため、顧客自身が作成したソフトウェアロボットに対する技術的な問い合わせ対応を行う開発支援サービスや、ソフトウェアロボットの実装方法を学習できる教育サービスも提供する。

 NEC Software Robot Solutionの価格は、1年間保守込みの場合で288万円(税別)。ソリューション導入前の適用検証サービスの価格は、1業務のRPA化を実施する「RPAお手軽プラン」の場合で80万円(税別)など。NECでは、今後5年間で30億円の販売を目標とする。