ニュース

NEC、RPAの管理・運用を支援するソリューションを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は19日、RPAソリューションを拡充し、RPAの管理・運用を支援する「RPAロボット管理ソリューション」を4月19日から提供すると発表した。

 RPAロボット管理ソリューションは、企業内のさまざまな部門が保有するRPAライセンスやロボットの稼働状況・バージョン情報を、RPAの利用管理者が一元管理できるソリューション。これにより、ロボットのメンテナンスや作業内容の把握を効率化し、より安全で統制がとれたRPAの利用と管理を可能にする。

 さらに、今回新たに「WebSAM IT Process Operations for RPA」の機能をロボットの定義に組み込むことができるようになり、ロボットが作業した内容をより詳細なログや動画形式で自動記録するなど、ガバナンス強化に加え、効率的なメンテナンスが可能になる。

 また、2018年9月から提供しているRPAの「導入・運用ルール策定サービス」を通じて、RPAに関わる企業内の体制やロボット運用環境の定義などにより、ソフトウェアロボットの作成者・管理者が不明あるいは管理の仕組みがないなどの理由で、管理が行き届いていない「野良ロボ」を発生させない仕組み作りも支援していく。

 RPAロボット管理ソリューションの価格は、構成例が「NEC Software Robot Solution」「NEC Software Robot Solutionマネージャ」「WebSAM IT Process Operations for RPA」の場合で月額47万円から。導入・運用ルール策定サービスは240万円から。

 柔軟・効率的なライセンス運用ができる管理ツールの強化としては、「NEC Software Robot Solutionマネージャ」が、利用者がそのライセンス数の範囲の中で柔軟にソフトウェアを利用できるフローティングライセンスに対応。これにより、NEC Software Robot Solutionのライセンスを利用端末ごとに固定した利用ではなく、業務状況に合わせて保有ライセンス数の範囲内で異なる端末にライセンスを割り当てる利用が可能となる。

 NEC Software Robot Solutionマネージャの価格は月額10万円から。提供開始は4月19日。

 また、実践的なRPA運用ソリューションとして、NECの統合運用管理ソフトウェア「WebSAM JobCenter」のRPA管理機能の強化により、ロボットの実行・停止のスケジュール指定や管理、リアルタイムな障害検知などが、オンプレミスやクラウド(AWSやAzureなど)の稼働環境を選ばずに可能になる。これによりRPAの安定運用が可能となり、稼働するロボット数の規模に応じて増加しやすいランニングコストや運用負荷を軽減する。

 また、同ソリューションは、複数のRPA製品で400体以上のロボットを稼働しているNECマネジメントパートナーのRPA推進センターにおいて4月より本格導入を開始し、大量かつ複数種類のRPA製品の統合運用を目指すとしている。

 RPA運用ソリューションの価格は、WebSAM JobCenterが30万円から、管理対象のRPA製品(NEC Software Robot Solution、NEC Software Robot Solution for Biz、UiPath)は製品個別。提供開始は6月。