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Ridgelinez、自社の実践知などを生かした「生成系AIコンサルティングサービス」を提供、

最新技術の導入と倫理面や安全性などの両立を図りながら、企業の業務改革を支援

 Ridgelinez株式会社は15日、企業や組織が生成系AI技術を効率的に活用し、企業の競争力向上やイノベーション推進を支援するサービス「生成系AIコンサルティングサービス」を提供開始すると発表した。最先端の生成系AI技術の導入と倫理面や正確性、安全性の両立を図りながら、利用企業の業務改革の実現や新サービスの創出を支援するという。

 Ridgelinezでは、すでに全社で生成系AIを業務活用しているが、各種社内システムとのAIインテグレーションによって日々アップデートを行い、システム運用やセキュリティ対策も含めた実践知を蓄積しているとのこと。

 今回はさらに、富士通の先端AI技術を素早く試せるAIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi (code name) - Fujitsu AI Platform」の展開を進めている富士通研究所の技術や、AIトラスト研究センターのAIの信頼性に関する研究結果、さらにAI倫理ガバナンス室の知見を取り入れ、コンサルティングサービスとしてメニュー化した。

 具体的には、1)アセスメント、2)実証実験(PoC)、3)実装――の3つのフェーズから構成される。

 1)のアセスメントフェーズでは、Ridgelinezでの社内実践を通じた適用アイデアをインプットに、適用可能性のある業務スクリーニング、ユースケース設計を実施する。同社では、生成系AI技術が急速に進化するなか、人と生成AIが担う領域の見極めが重要になるという点を指摘。技術トレンドや内容を把握することで、適用のアイデアを得ることができると、そのメリットを説明している。また、利用する際の注意点を考慮することで、より理解を深め、適切な検討が可能になるとのことだ。

 2)のPoCフェーズでは、有望なユースケースに対してMVP(最小限の機能を有した製品)を構築するためのPoC計画を策定する。PoCによって実際に評価することで、AI技術の適用可能性、期待される効果、課題や改善点を明確にし、生成系AI導入の成功確率を高めて、実装フェーズへのスムーズな移行を促進するという。

 最後の3)実装フェーズでは、PoCフェーズで得られた知見をもとに、業務モデルの設計および実装開発を行うとともに、運用ルールの策定など、導入に必要な要素も整えるとした。