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Ridgelinez、人的資本経営を生成AIなどで支援する「HR Innovation for DX」を提供

 Ridgelinez株式会社は7日、人的資本経営を生成AIなどのテクノロジーで支援する新サービス「HR Innovation for DX」を提供開始した。

 HR Innovation for DXは、生成AIを活用したコーチングで日常の対話による人事フィードバックや情報提供を行うなど、人的資本経営実現の鍵をにぎる部門レベルでの人事戦略や施策を支援するサービス。

 人事業務とテクノロジーに精通した専門コンサルタントが部門ごとの人材戦略を立案し、テクノロジーを有効活用した解決策を提案。さらに、実際に施策を実行するためのマイクロサービスであるMVP(Minimum Viable Product、価値を提供できる最小限のプロダクト)を作成し、効果検証までエンドツーエンドで支援する。

 HR Innovation for DXでは、全従業員を画一的な基準でデータ管理する従来型の人事施策やシステムでは実現できなかった、個別の部門人事戦略や従業員キャリア形成に向けた提案を、生成AIなどのテクノロジーが行う。サービスは、アセスメント(仮説検証)、全体構想の策定と施策検討、実行と効果測定の3フェーズでクライアントを支援する。

 アセスメントフェーズでは、部門人事戦略を実現させる上で障壁となっている人事業務の課題を洗い出し、人事部目線ではなく部門や従業員目線で、従業員ライフサイクルに応じた課題とテクノロジーを活用した解決策を仮説立てする。

一般的な部門人事課題と解決策例

 PoC全体構想、施策検討フェーズでは、仮説検証結果をもとに、俯瞰(ふかん)的な視点で人事業務とテクノロジーを一体化したあるべき姿を検討する。全体像を構想後、課題解決に向けた施策を実現するためのスコープの優先順位付けを行い、実践スケジュールを策定する。

 具体的な施策としては、AIチャットボットによる自律的なキャリア形成を促す従業員への問いかけ(コーチング)や、AIを活用した、保有スキルやキャリア志向を考慮した適切なアサインマッチング、部門人事戦略実現に向けた現状と実績値のギャップ(部門の人員数やスキルセットなど)の可視化などがある。

 実践と効果測定フェーズでは、アジャイルアプローチでMVP作成と効果測定を繰り返し、改革後の部門人事業務を確立する。テクノロジーについては、特定のソリューションを採用するのではなく、クライアントの企業内資産(システムやデータ)を柔軟に組み合わせて、最適な運用環境を構築する。