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SCSK、オンプレからAWSへの移行を支援する「AWS ITトランスフォーメーションパッケージ for MCP SCSK版」

クラウド移行支援プログラム「AWS ITX 2023」に準拠

 SCSK株式会社は20日、オンプレミス環境からAmazon Web Services(AWS)への移行を支援するサービス「AWS ITトランスフォーメーションパッケージ for MCP SCSK版」を発表した。

 AWSでは、大規模なシステム移行を支援するソリューションパッケージとして、「AWS ITトランスフォーメーションパッケージ 2023ファミリー」(以下、ITX 2023)を提供しているが、今回提供するのは、ITX 2023の1つ「ITX 2023 for MCP Partner」に準拠するサービスで、AWSのMigration Competency Partner(MCP)であるSCSKが、国内で初めて提供するという。

 その「AWS ITトランスフォーメーションパッケージ for MCP SCSK版」では、ITX 2023に準拠する形で、AWSのソリューションとSCSKのサービスを最適に配置したパッケージとなっており、AWSへの円滑な移行を支援できるとした。

 具体的なサービスは、移行の各フェーズに即して提供される。最初の評価フェーズでは、複雑なデータベース構成を含むレガシーな業務システムの現状を、SCSKが利用企業とともに把握し、現行のオンプレミス環境の「現状調査」、クラウド移行時の「TCO評価」や「IT人材の注力分野へのシフト」に関する試算および評価など、クラウド化の評価を迅速に行う。あわせて、環境負荷を抑制する取り組みとして脱炭素の試算も行うとした。

 続く準備フェーズでは、確実かつ安全な移行に向けた、移行対象や移行方法などの具体的な計画立案のみならず、並行して進める必要がある「企業内でのCCoEの立ち上げ」、社内のクラウド利用におけるルールの整備なども実施する。また、このフェーズでは、対象システムごとにクラウドネイティブ化の実現性についても検討可能としている。

 そして移行フェーズにおいて、計画に基づいたAWSへの移行を実施する。現行システムに対する変更の最小化、業務停止時間の最小化を目指すとともに、パイロット移行を踏まえた安全・確実なAWSへの移行を実現するとのことだ。

 なおSCSKでは、AWSパートナー制度の最上位である「プレミアティアサービスパートナー」のほか、マネージドサービスプロバイダーを取得しており、AWSへの移行後は、24時間365日体制でのAWS運用やAWS環境の設定状況の可視化(コスト、セキュリティ、可用性等)、内製化支援などのサービスを提供可能なため、企業のクラウドジャーニーをフルラインアップで支援できるとしている。