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SCSK、AWS向けクラウド移行支援パッケージの提供範囲をクラウドネイティブ化まで拡大

 SCSK株式会社は8日、アマゾン ウェブ サービス ジャパン(以下、AWSジャパン)とともに提供している、「AWS ITトランスフォーメーションパッケージ for MCP(Migration Competency Partner)SCSK版」について、顧客のクラウドネイティブ化への支援までサービス提供範囲を拡充し、6月に提供開始すると発表した。

 AWS ITトランスフォーメーションパッケージ for MCP SCSK版は、AWSのソリューションとSCSKのサービスを組み合わせることで、クラウド移行を最適化するだけでなく、顧客とともにクラウドネイティブを念頭に置いた業務プロセスやビジネスアプリケーションなどの検討を行い、その実現可能性やリスクを評価し、その結果をもとに顧客の意思決定を支援する。準備工程を経て、実装/移行まで進めることで、最適なクラウドネイティブ環境を実現するとともに、生成AIの積極的な活用による顧客の業務変革も支援する。

AWS ITトランスフォーメーションパッケージ for MCP SCSKクラウドネイティブ対応

 検討フェーズでは、顧客の目指す姿を実現させるため、モダナイゼーションする業務領域およびビジネス価値を定義する。

 評価フェーズでは、複数のアセスメントサービスを通じて、顧客組織における「人」「プロセス」「テクノロジー」に対する現状分析や課題・リスクの可視化、セキュリティレベルの評価を行い、クラウドネイティブ化の意思決定を支援する。

 準備フェーズ、実装/移行フェーズでは、確実かつ安全なクラウドネイティブ化に向けて、「アプリケーション開発」「内製化」および「アジャイル組織/人材育成」の各領域に対し、その準備から実装/移行に対してさまざまなソリューションで顧客を支援する。

 最適化フェーズでは、クラウドネイティブ化された環境に対し、継続的な運用支援体制とコスト最適化の支援を行う。さらに、新たなビジネス創出を狙う顧客向けにワークショップを開催する。

 サービスのクラウドリフト領域では、顧客の要望に応じて、「運用/最適化」のフェーズまでサービスの対象範囲を広げていく。さらに、「ハイブリッドクラウド移行アセスメントおよび移行サービス」を追加することで、多様化するインフラニーズへの対応を強化する。特に需要が高い「Windows Serverワークロードの移行アセスメントおよび移行サービス」を新たに追加し、顧客が持つオンプレミスのWindows環境をAWSへ移行する際の支援を強化する。また、クラウドネイティブ領域との適用範囲の違いを明示するために、「AWS ITトランスフォーメーションパッケージ for MCP SCSKクラウドリフト対応」と名称変更する。