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TIS、従業員の持続的な成長を支援する「人的資本経営実践サービス」を提供

 TIS株式会社は23日、従業員の持続的な成長を支える経営のための、コンサルティング/IT基盤構築/教育・研修などをワンストップでサポートする「人的資本経営実践サービス」を、4月1日から順次提供開始すると発表した。

 人的資本経営実践サービスは、TISインテックグループ自身が実践している人的資本経営の取り組みからナレッジ・ノウハウを吸収し、人材戦略策定などの経営コンサルティングからHRテクノロジーを用いたデータドリブンな意思決定基盤の構築、従業員と組織の持続的な成長を支えるトレーニングなど、人的資本経営のマネジメントサイクルをサポートするサービス。

 第一弾としては、TISが提唱する「スキルを基軸とした人的資本経営の実践手法」である、「Skill-based HCM(通称:SBM)」を用いたコンサルティングサービスを提供する。

 TISでは、自社の取り組みで培った実践方法論と、一般社団法人プロティアン・キャリア協会の「現代版プロティアン・キャリア理論および実践手法」を活用し、共同でコンサルティング方法論の検討を進めてきた。

 コンサルティングサービスでは、経営層やマネジメント層はスキルとロール(役割)をもとに事業戦略に応じた人材ポートフォリオを作成し、従業員はスキルとロールをもとにキャリアポートフォリオを作成する。人材ポートフォリオとキャリアポートフォリオのギャップを可視化・定量化し、そのギャップをマネジメント層と従業員の対話を通じて、従業員のパフォーマンス最大化が期待できる育成計画や配置計画等の実行計画に具体化していく。

Skill-based HCMの全体観

 Skill-based HCMにより、経済産業省の「人材版伊藤レポート2.0」に記載の「経営戦略と人材戦略の連動」を実現するために、何から着手すべきかの具体的なガイドが欲しいといったニーズや、従業員のスキルを可視化することで、最適な人材の配置・育成・採用を行いたいといった課題が解決できると説明。また、従業員ひとりひとりが自律したキャリアプランを描けるようになってほしい、人材マネジメントに関わる意思決定を迅速かつ適切に行いたいが、意思決定に必要なデータがさまざまなシステムや文書に散在しているため、理想とするマネジメントサイクルが実践できていないといった課題が解決するとしている。

 TISでは、今回提供するコンサルティングサービスの他に、人材情報・財務情報・その他の経営情報を組み合わせ、経営層から従業員までが利活用することでデータドリブンな人的資本経営を実現するITソリューションサービスと、従業員ひとりひとりのパフォーマンスを最大限に引き出し、持続的な成長を支える施策を提供するグローアップ推進サービスの展開を予定する。

 さらに、TISが自社で実践する人的資経営の実現に向けた取り組みやノウハウを取り込みながら、人的資本経営実践サービスのラインアップを順次提供・拡充していき、将来的にはサステナビリティ・トランスフォーメーションソリューションとして、非財務情報の利活用により経営管理を支えるサービスを目指すとしている。