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TISなど3社、一気通貫で製造DXを支援する「製造DXコンサルティングサービス」を提供

 TIS株式会社とTIS千代田システムズ株式会社、澪標アナリティクス株式会社(以下、澪標)の3社は21日、「製造DXコンサルティングサービス」を提供開始すると発表した。

 製造DXコンサルティングサービスは、製造現場が抱える「生産性向上のプレッシャー」「リスクの多様化」「労働力の安定確保」という課題の根本原因をデータの観点で深掘りし、解決まで導くサービス。データを収集し、課題の原因を明らかにした上で、工数把握、自動化範囲調査などを行い、全工程の業務全体像の見える化の実現や、直接業務に対して、生産スピードアップ・不確実性極小化の視点で生産能力の向上、間接業務に対して、業務自動化・効率化を図り、省人化を実現するなど、効果の実現に向けたソリューション・ロードマップを提示する。

 製造現場の課題をDXで解決するため、どのようなデータが必要か、どのようにデータを活用すれば解決が図れるかを、ビジネス課題からアプローチして明らかにしていく。TISのコンサルティング力と、グループ会社であるTIS千代田システムズのシステム開発力、澪標のデータ分析/AIの力を掛け合わせることで、従来のデータコンサルティングにはない「上流から下流まで一気通貫での製造DX」を実現するとしている。

 例えば、生産スピードアップの課題に対しては、工程別作業工数を調査し、ムリ・ムダ・ムラのある業務を改善することで、生産スピードアップを図る。収率、機械故障率、原料遅延の発生割合・確率、製造における優先順位の検討など、不確実性極小化の課題に対しては、不確実性に起因するデータを正しく分類し、正しい分析手法を選択する。省人化の課題に対しては、各工程のインプット/アウトプットデータの取得元・取得方法・入力先を調査し、データ取得観点から効率化できる業務を明確化する。データ分析活用を視野に入れ、取得できていないデータは取得方法を検討する。

 TISでは今後、DXコンサルティングサービスを物流・販売・調達領域にも提供し、TIS千代田システムズと澪標とともにサービスを展開していく予定としている。