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東和ハイシステムと日立、AI音声認識対応の歯科医院向け電子カルテシステムを販売

 東和ハイシステム株式会社と株式会社日立製作所(以下、日立)は7日、両社が協創により製品開発を進めてきた音声認識対応の歯科医院向け電子カルテシステムについて、東和ハイシステムがAI・音声電子カルテ統合システム「Hi Dental Spirit AI-Voice」として3月上旬に販売開始すると発表した。

 Hi Dental Spirit AI-Voiceは、東和ハイシステムの歯科医院向け電子カルテシステムと、日立のAI音声認識技術および日立情報通信エンジニアリングの音声活用ソリューション「Recware」の音声テキスト化機能を連携・融合することで、歯科医が診療中に手袋を外さず音声だけで電子カルテを作成・操作できるようにする。

 また、スマートグラスを装着することで、視線を少し動かすだけで120インチサイズ相当の大画面を通じて電子カルテの内容確認が可能になる。例えば、歯周病検査においては、歯科衛生士が検査をしながら音声入力で検査結果を記録できるようになり、これまで2人で行っていた歯周病検査が1人で行える。さらに、患者との会話の記録も音声データで電子カルテに保存できる。

2人で行っていた歯周病検査が音声入力とスマートグラスにより1人で実現

 歯科業界において、音声による電子カルテ入力や画面操作は業界初となり、歯科医、歯科衛生士の業務が大幅に効率化され、短縮した業務時間を患者とのコミュニケーションに費やすことで患者の満足度向上につなげ、院内業務のDX実現を支援する。

 今後は、歯科医院の現場データを安全に分析・活用できるクラウドサービスとしてシステムを発展させ、日立のデータから価値を生み出すLumada事業との連携を推進することで、歯科医療における診療の高度化や患者の満足度向上への貢献を目指すとしている。