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OSK、請求業務の効率化などを行った統合業務パッケージ「SMILE V2」新版

 株式会社OSKは24日、統合業務パッケージ「SMILE V 2nd Edition」(以下、SMILE V2)の機能強化版を、1月26日より販売開始すると発表した。

 「SMILE V2」は、基幹系システムと情報系システムを同一基盤で提供し、業務の横断的なデジタル化を支援する統合パッケージソフトウェア。「販売」「会計」「人事給与」「ワークフロー」「ドキュメント管理」など、さまざまな機能を用意しており、それらを単独でも、連携した形でも利用できる。

 今回は、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応する企業が最も注目する、請求業務の効率化を中心とした機能強化を実施した。「販売」からデジタルデータとして出力された請求書は、各種請求書発行サービスと連携することによって得意先への配信が可能になる。一方、仕入先からデジタルデータで請求書を受領した場合は、「販売」に取り込み、仕入伝票の起票から発注データの消込までを簡単に行えるとした。

 また、紙やPDFファイルで受け取った請求書や領収書を、電子帳簿保存法の「スキャナ保存」「電子取引」制度に則して保存する機能も搭載する。具体的には、証憑PDFの内容をプレビュー画面で確認しながら、ファーストアカウンティング株式会社のAIソリューション「Robota」を採用したAI-OCR機能で読み取り、日付・金額・取引先などの情報と証憑PDFを「ドキュメント管理」に一括登録可能。「ドキュメント管理」に登録された情報から、「会計」の仕訳を自動入力し、仕訳伝票作成と証憑のひも付けを同時に行う機能も備えた。

 OSKでは、こうした請求や証憑保存に関わる業務のデジタル化により、二重入力を省き、作業工数を大幅に削減できるとアピールしている。

 さらに、「育児・介護休業法」の改正により、育児・介護休業の取得者の増加が見込まれるため、「人事給与」では、社内の申請手続きから行政の手続きまでの業務を一気通貫で行えるように改善した。社員がワークフローで提出した休職届などの社内申請は、承認されると人事データなどに反映され、労務担当者はマイナポータル経由で行政に電子申請を行える。

 なお、クラウド版である「SMILE V Air」についても、これらと同様の機能を提供する予定とのこと。