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ISIDの経費精算システム「Ci*X Expense」、ファーストアカウンティングのPeppolアクセスポイントと連携へ

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は15日、経費精算システム「Ci*X Expense(サイクロス・エクスペンス)」が、ファーストアカウンティング株式会社の「Peppol(ペポル)アクセスポイント」との連携を2023年4月より開始すると発表した。

 Peppolは、電子文書をネットワーク上でやり取りするための文書仕様、ネットワーク、運用ルールなどを定めたグローバルな標準仕様。国内ではデジタル庁が中心となり、官民連携の下、Peppolに準拠した日本におけるデジタルインボイス標準仕様の策定と普及に向けた取り組みが進められており、今後は、この仕様に対応したシステムやサービスが普及し、多くのデジタルインボイスがPeppolネットワークで送受信されていくことが見込まれているという。

 このPeppolによる電子データの送受信には、アクセスポイントと呼ばれる企業間の中継点を経由する必要があり、認定を受けた事業者のみがこのサービスを提供できる。今回、ISIDが協業したファーストアカウンティングは、Peppolアクセスポイントのサービスプロバイダーとして8月にデジタル庁の認定を受け、10月よりサービス提供を開始している。

 ISIDは、Ci*X Expenseの最新版である「Ver.2.2」において、すでにPeppol準拠の文書仕様への対応を実装していたが、今回のアクセスポイントとの連携により、受信機能を含めたデジタルインボイスの取り込みを実現した。これにより、受信したデジタルインボイスをもとに、経費の支払い依頼申請を行えるようになったとのこと。

 また今後は、Ci*Xシリーズのグループ統合会計システム「Ci*X Financials」においてもPeppol対応を計画している。

Peppolによるデジタルインボイス送受信のイメージ