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鉄建建設とNEC通信システム、線路内への人や車両の侵入を自動検知する鉄道工事向けシステムを開発

 鉄建建設株式会社と日本電気通信システム株式会社(以下、NEC通信システム)は29日、鉄道工事における線路内への人や車両の侵入を自動検知するシステム「3Dセンサを活用した鉄道工事における立入禁止エリア侵入検知システム」を開発したと発表した。

 鉄道工事を行う際、線路内には、線路閉鎖手続き等、所定の手続きが完了した後に立ち入って作業を開始するが、ヒューマンエラー等の要因により、手続き完了前に、人や工事用車両が列車運行エリアに誤って侵入するリスクがあったという。

 これを解決するため、今回は、3Dセンサーを用いて特定領域に侵入した物体を検知するNEC通信システムの「NEC 3次元物体検知ソフトウェア」と、工事従事者に対して緊急ブザーやメールにてアラート発報する仕組みを組み合わせてシステムを構築。鉄建建設株式会社の建設技術総合センター、および実現場での実証実験を通じて、監視エリアに侵入した人や車両をリアルタイムに検知可能なことが確認できたとのこと。

 今後は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の協力のもとで鉄道工事現場に試行導入し、実導入に向けた検証と、運用方法の検討を行う予定だ。