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AIoTクラウド、IoT製品開発に必要なツールとサポートをまとめてSaaSで提供する「WIZIoT」
2022年11月25日 09:30
株式会社AIoTクラウドは24日、同社の「AIoT LINCプラットフォーム」を使ったIoTサービスブランド「WIZIoT(ウィジオ)」を立ち上げ、その第一弾として、機器メーカー向けに、IoT製品の開発・運用に必要なツールとサポートをワンストップでSaaSとして提供する「IoT開発運用SaaS」を、12月15日に提供開始すると発表した。
IoT開発運用SaaSは、クラウド、スマートフォン用アプリ、ダッシュボード、通信モジュール用ファームウェア、サポートをまとめて提供する。ワンストップサービスにより、事前検討や要件定義、複数のベンダーとのコミュニケーションなどを効率化する。
約700機種、400万台以上の製品のIoT化実績を生かし、さまざまな機器カテゴリーの開発ノウハウを標準化することで生まれたノーコードツールにより、IoT開発・運用準備に必要な期間を同社比で約10分の1に短縮し、製品のIoT化を簡単かつスピーディーに実現する。
サービスは、家電、住宅設備などのB2C機器から、センサー、業務用機器などのB2B製品まで、幅広い機器のIoT化、データ利活用に利用できる。また、提供可能なツールから、製品の特性に応じて必要なものを選択して利用でき、選択内容に応じて必要となるプロセスに沿ってサポートを提供するため、IoT化が初めての機器メーカーや、既存のIoT運用を改善したい機器メーカーでも利用できるとしている。
遠隔操作・状態確認や運転完了通知などで、製品の付加価値を高めるアプリも、ノーコードツールにより簡単に作成可能。製品カテゴリー、実現したいIoT機能などの要望に基づいて、UIテンプレートを選んでいくだけで、最短5日でアプリのイメージを確認できる。多くのIoT製品向けアプリで実績のある、機器接続フローなどの基本UIも標準化してワンセットで提供。エンドユーザー対象のアプリが不要な業務用機器向けには、機器設置の現場で簡単に機器をクラウドに接続できる、簡易接続アプリの提供にも対応する。
また、データの分析・活用には、IoT製品からクラウドに上がってくるデータを数値やグラフで可視化する運用ツールとして、ダッシュボードを提供し、製品データの分析を支援する。これにより、製品販売後の利用状況が把握でき、製品仕様の改善などに役立てられる。また、運転・エラー状況のリアルタイムな遠隔監視による迅速なメンテナンス対応、エラー分析による品質管理、アフターサービス業務の効率化を実現できる。
さらに、アプリ向けのコンテンツ配信管理機能も提供。B2C製品において、利用状況の異なる顧客ごとに適したメッセージを、アプリに配信することも簡単に行える。データ可視化、分析から、利用状況に応じたメッセージ配信、施策の仮説検証といった、PDCAサイクルを回す手段を提供することで、製造業DXの推進を支援するとしている。