AIoTクラウドがIoT開発運用SaaS「WIZIoT」をアップデート、IoTデバイスとの連携強化により遠隔監視IoTソリューションを提供

　株式会社AIoTクラウドは、IoT開発運用SaaS「WIZIoT（ウィジオ）」と、各社のIoTゲートウェイ、センサー等のIoTデバイスとの連携を強化し、遠隔監視IoTソリューションとして提供すると発表した。連携強化の第1弾としては、株式会社ネクスティ エレクトロニクス、株式会社BraveridgeのIoTゲートウェイ、センサーとの連携を開始する。

　WIZIoTは、IoT製品の開発・運用に必要なクラウド、スマートフォンアプリ、ダッシュボード、通信モジュール用ファームウェア、サポートをワンストップで提供するIoT開発運用SaaS。AIoTクラウドでは、同サービスを主に機器メーカー向けに提供してきたが、今回はIoTデバイスメーカー、商社が取り扱っているIoTデバイスとの連携を強化し、遠隔監視IoTソリューションを分野別に拡充するとした。

　具体的には、WIZIoTと各社のIoTデバイスをAPI連携することで、遠隔監視IoTソリューションを迅速に実現できるようにする。センサー情報や機器の稼働状況は、ダッシュボード上でまとめて可視化できるので、現場に行かなくともオフィスなどからリモートで確認可能。また、機器の故障／異常を検知した際には、メールによる通知やアプリへのプッシュ通知でタイムリーに状況を把握でき、アプリからの遠隔制御も行えるとした。

　AIoTクラウドでは、こうした仕組みを提供することにより、ゼロからの専用開発と比べて短期間で現場の遠隔監視環境を実現し、省人化によるコスト削減に貢献すると、その効果を説明している。

　なお、ネクスティ エレクトロニクスとの協業では、同社が取り扱うラントロニクス社製GPSトラッカーとWIZIoTのAPI連携により、建設現場の各種建機・機器、および貨物物流における遠隔監視IoTソリューションを提案する。

　GPSトラッカーとの連携により、建設現場にある建機や投光器等の機器、車両等の位置情報や稼働状況をWIZIoTのダッシュボード上で確認可能。現在位置や移動軌跡による稼働・運行状況の確認、安全管理に加えて、燃料の残量や部品交換時期の遠隔確認、建機や投光器などの盗難防止にも活用でき、建設・物流現場の設備・機器を一括して遠隔監視することにより、現場管理のコスト削減、業務効率化につながるとしている。

　一方、Braveridgeとの協業では、同社が取り扱う各種センサーデバイス、IoTネットワークサービスとWIZIoTの連携により、農業分野や河川・道路などの冠水監視などをはじめとする、各種管理現場での遠隔監視IoTソリューションを提案する。

　センサーデータをダッシュボード上で確認でき、ため池、河川や道路の冠水などの水位の遠隔監視が可能。また異常水位時のタイムリーなアラートにも対応し、管理業務の負担軽減に活用できるとした。さらに、農地の温湿度や土壌水分、水田の水位等のデータ可視化により、効率的な農作物の育成管理にも活用可能とのことだ。