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サイバートラスト、「iTrust リモート署名サービス」にタイムスタンプの一括検証機能を追加

電子帳簿保存法の要件対応を求められるサービス事業者や企業を支援

 サイバートラスト株式会社は20日、長期署名に対応した電子署名/タイムスタンプ機能をAPIで提供するクラウドサービス「iTrust リモート署名サービス」において、電子帳簿保存法で求められる、タイムスタンプの一括検証機能を提供すると発表した。

 iTrust リモート署名サービスは、書面の電子化で求められる、長期間に渡る真正性を確保するための長期署名規格(PAdES)に対応した電子署名・タイムスタンプ機能を提供するクラウドサービス。利用者の署名鍵はサイバートラストが運用する電子認証センター設備内のHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)で安全に保護され、本人のみが電子署名のために利用できるように管理されているので、電子文書発行システムのサービス事業者はHSMの運用負荷なく安心してリモート署名機能を実装できるという。

 今回の機能強化では、電子帳簿保存法の要件の一つである、指定した任意期間内に付与したタイムスタンプの一括検証を容易に実現する機能を実装した。また、電子署名やタイムスタンプを付与したPDFファイルにおける署名日時や証明検証有効期間の把握も行える。

 なお、これらの機能は、新たに提供開始する「iTrust リモート署名サービス クライアントプロキシ」と、すでに提供されている「iTrust リモート署名サービス クライアントアプリケーション」および「iTrust リモート署名サービス クライアントライブラリ」にも組み込まれる。

 請求書発行サービスや電子帳票サービスなどを提供する事業者は、自社の提供サービスにこれらの製品を組み込むことで、タイムスタンプの有効期限を一括で検証可能になるため、独自に開発するためのコストやリソースを削減できるとのことだ。