サイバートラスト、医療機関や薬局のシステム向けに電子処方箋対応プログラムを提供

　サイバートラスト株式会社は8日、ビジネスプロセスのデジタル化を実現するトラストサービス「iTrust（アイトラスト）シリーズ」において、電子処方箋（せん）管理サービスの仕様に準拠した「iTrust 電子処方箋管理サービス向け署名共通モジュール」を提供開始すると発表した。

　医療業界においては、電子的に処方箋の運用を行うための仕組みである電子処方箋の運用が2023年1月から開始され、複数の医療機関や薬局で処方・調剤された情報の参照や、重複投薬などの確認が行えるようになる。

　この仕組みにおいて、医師・歯科医師、薬剤師間での処方箋のやり取りは、オンライン資格確認などのシステムを基盤とした「電子処方箋管理サービス」を通して行うことになるが、医療機関が電子処方箋を発行する場合、また薬局が電子処方箋を受け付けた場合には、処方内容・調剤内容を含む電子ファイルに、それぞれが電子的に署名を付与する必要があるという。

　今回発表されたiTrust 電子処方箋管理サービス向け署名共通モジュールは、電子処方箋管理サービスにおいて、医師・歯科医師、薬剤師が、電子処方箋や調剤情報に対して電子署名を付与するために必要なスタンドアロン形式のプログラム。

　医療機関や薬局の既存システムを構築するシステムベンダーは、同モジュールを利用することで、電子処方箋ファイルや調剤情報提供ファイルのXMLに対して、電子処方箋管理サービスの仕様に準拠した電子署名や、長期保管形式に変換されたXAdES（シャデス）形式の電子署名検証を簡易に実現可能になるとのこと。