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NEC、玉川事業場にローカル5Gの屋外共創環境を開設

 日本電気株式会社(以下、NEC)は16日、同社の玉川事業場内にローカル5G屋外共創環境(Sub6帯)を開設した。ネットワークを活用したオープンな共創の場のコンセプト「NEC CONNECT」に基づく取り組みとなり、6月に開設した「NEC CONNECT 5G Lab(以下、5G Lab)」を拡充する。

屋外ローカル5G基地局

 共創環境は、ローカル5Gの屋外実証環境のニーズに対応するもので、今後さまざまな業種の顧客、パートナー企業との実証を行い、屋外でのユースケース創出を加速する。さらに、5G Labの屋内共創環境とも連携することで、モビリティの広域利用や、ハイブリッド5Gの特性を生かした実証が可能となる。

 また、NECでは既に進めているNECグループ工場でのローカル5G活用に加え、10月からNEC内のオフィススペースやスポーツ施設にローカル5G環境(Sub6帯)を構築し、日常に近い環境で社会実装における利点や課題の抽出を図る、リビングラボの手法を用いた検証を開始する。

 NEC本社ビルおよび玉川事業場のオフィスで、ローカル5Gの稼働を開始し、NEC製5G対応ノートPCを社員に配布。現在はWi-Fiが主流となっているオフィスでのワイヤレス環境から、5Gの持つ大容量・低遅延・多接続といった特長を生かした、新しい働き方を試行する。NEC社員が実際に活用することで得られる、運用ノウハウや柔軟な働き方などのユースケースを市場に展開することで、5Gの社会実装を加速させるとしている。

社会実装に向けた取り組み