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SAPジャパンが新オフィスを披露、柔軟性の高いオフィスの実現へ

 SAPジャパン株式会社は5日、東京・大手町の新オフィスでの業務を同日より開始し、オフィスを報道陣に披露するとともにそのコンセプトについて説明会を開催した。

説明会は皇居が見渡せる眺めのいいスペースで開催された

 SAPでは、より柔軟な働き方ができるよう、2021年6月にグローバルで「Pledge to Flex」(柔軟性への誓約)という方針を掲げ、2022年1月には日本でもこれを推進すると発表していた。

Pledge to Flexについて

 SAPジャパン 代表取締役社長の鈴木洋史氏は、Pledge to Flexが「勤務地の柔軟性(Flex Location)、働く時間の柔軟性(Flex Time)、そして働く場所の柔軟性(Flex Workplace)の3つを軸としている」と説明、「当社では、2020年2月より完全なリモートワークを実施しているが、今後もリモートワークのメリットと、オフィスで働くメリットの両方を享受できるよう、社員が自由に組み合わせて選択できるようにする」とした。

SAPジャパン 代表取締役社長 鈴木洋史氏

 新オフィスは、Pledge to Flexの中でも「勤務地の柔軟性」を実現するものだという。柔軟な働き方をサポートすべく、会議室にオーディオビジュアル機器を備えるなどしてバーチャルと対面を組み合わせた働き方ができるようにしているほか、ワークスペースも可動式のデスクなどを導入して柔軟に変化させることが可能だ。

 また、オフィスのレイアウトには斜めの通路を採用、ドリンクやスナックを無料で提供する場を設けるなどして従業員間のコラボレーションが促進できるような作りにしている。

ドリンクや軽食が無料で提供される

 同社ではすでに、SAPのソリューションを体験できる「SAP Experience Center」と、新規ビジネスの研究施設「Inspired.Lab」という2つの拠点を大手町に構えており、新オフィスもあわせた3つの拠点を「大手町キャンパス」として、顧客やパートナーとの新たなエコシステムを構築したい考えだ。

 このようなコンセプトを実現するため、4つの取り組みを進めるという。それは、オフィスレイアウトを継続的に進化させること、従業員のウェルビーイングをサポートすること、コラボレーションを促す職種とアプリケーションを導入すること、そして大手町キャンパスの活用だ。

 オフィスレイアウトについては、「デザインやレイアウトを固定化せず、利用者のニーズに応じて進化させることで、働く人の好奇心を刺激するようなオフィスを実現する」と、SAPジャパン オフィスプロジェクトマネージャーの瓜田良介氏は説明する。座席は完全なフリーアドレス制で、役員部屋も撤廃した。

エレベーターを使わずフロアを行き来できるよう、階段が設けられている
自由なスタイルで業務が可能な執務室
リクライニングチェアも用意
会議室の一例

 ウェルビーイングのサポートにあたっては、「無料でドリンクや軽食を提供するほか、体を動かせるよう運動器具を設置、多様な従業員のために搾乳室も用意する。また、リラックス効果のある音をオフィスのさまざまな場所で流すようにしている」と瓜田氏。

さまざまな場所にスピーカーが設置され、自然の音が流れている

 コラボレーションを促す新たな職種とは、「ワークプレースアンバサダー」という職種だ。従業員や顧客、パートナー企業間のコミュニケーションを促進する役割を担い、コミュニティの運営やイベントの企画などを行う。また、出社している従業員を検索できる「SAP FlexConnect」という独自のアプリケーションを導入し、各自の働き方を共有、チームメンバーの居場所を可視化するという。

 大手町キャンパスについては、「徒歩数分圏内にあるこの3つの施設をフル活用し、顧客に提供する価値を最大化するだけでなく、新たなエコシステムの創出を目指す」(瓜田氏)としている。

SAPジャパン オフィスプロジェクトマネージャー 瓜田良介氏

 鈴木氏によると、SAPではグローバルでオフィスのリニューアルを進めているという。その先駆けとなった日本のオフィスが「グローバルのロールモデルになるようにしていきたい」と鈴木氏は述べた。