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セーフィー、店舗運営の課題を解決するエッジAIカメラ「Safie One」を発表

第1弾は小売・飲食店向けのアプリケーションをリリース

 セーフィー株式会社は4日、小売・飲食などの店舗を運営する業態に向けて、映像データを活用し業務効率化や省人化などの課題解決に貢献するエッジAIカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」を9月28日に発売すると発表した。

 同日に行われたセーフィー新製品発表会では、「Safie One」の概要および同社がスーパーマーケットのベルクと取り組んできた実証実験について紹介した。また、お笑い芸人のカミナリ(竹内まなぶさん、石田たくみさん)がスペシャルゲストとして登場し、「Safie One」を使った遠隔での店舗運営を体験した。

写真左から:カミナリの竹内まなぶさん、石田たくみさん、セーフィー 代表取締役社長 CEOの佐渡島隆平氏

 「Safie One」は、エッジAIを利用したアプリケーション「AI-App(アイアップ)」をインストールして利用するカメラ。「AI-App」を利用することで、ユーザーの用途に応じてカメラのアプリケーションを切り替えることができ、カメラがどんどん賢くなっていくという。まず、「AI-App」の第一弾として、小売・飲食などの店舗運営に対応した「Store People Detection Pack」を同時に提供開始する。

エッジAIカメラ「Safie One」

 新製品の発表にあたり、セーフィー 代表取締役社長 CEOの佐渡島隆平氏は、「当社は2014年の創業以来、『誰もが簡単に使える、賢くなるカメラをつくる』ことをコンセプトに掲げ、事業に取り組んできた。そして今回、創業から8年の想いを結集し、ついにこのコンセプトを具現化したエッジAIカメラの新製品『Safie One』をリリースする。『Safie One』は、アプリケーション『AI-App』を切り替えることで、さまざまな用途に活用することが可能で、まずは小売・飲食店向けアプリケーションを提供する。今後、映像とAI解析により各業界の課題を解決できるアプリケーションを続々とラインアップし、『AI-App』搭載のカメラを世の中に普及拡大させていく」との考えを述べた。

セーフィー 代表取締役社長 CEOの佐渡島隆平氏

 「AI-App」の第一弾として提供開始する「Store People Detection Pack」は、小売・飲食店における店舗管理者向けのアプリケーションとなる。主な機能として、立ち入り検知、通過人数カウント、立ち入りカウントといった機能を備えており、来店人数や混雑具合を可視化することで、映像から「働く」を変え、より効率的に人が働ける環境を実現する。また、人検知機能を強化しており、レジ前に人が滞留している状況を可視化するなど人流を解析することができる。リアルタイムでも録画映像でも現場の様子を確認することが可能となる。

エッジAIカメラ「Safie One」のイメージビジュアル

 セーフィー Safie Oneプロダクトマネージャーの石川貴夫氏は、「Safie One」のカメラ機能について、「『Safie One』は、『AI-App』によってどんどん賢くなることに加え、置くだけで簡単に使えることも大きな特徴となっている。多彩なアダプターに対応しており、ユーザー自身で手軽に好きな場所にカメラを設置することができる。また、ローカルバックアップ対応と、安定性の高い無線LAN IEEE802.11ax対応により、Wi-Fiが不安定な場所でも安心して利用できる。さらに、別売りのLTEドックと通信プランを契約することで、インターネット回線がない場所にも設置できる。これに加えて、Bluetoothのヘッドセットやスピーカーを接続することで、映像を見ているユーザーと現場にいるユーザーでインタラクティブなコミュニケーションも可能となる」と、デモを交えながら説明した。

セーフィー Safie Oneプロダクトマネージャーの石川貴夫氏

 また、セーフィーは、スーパーマーケットのベルクと共同で「Safie One」による店舗業務の実証実験を行ったという。発表会では、セーフィー 執行役員 マーケティング本部長の小室秀明氏と、ベルク 取締役 システム改革部長の原田裕幸氏、ベルク デジタル推進室 次長の島澤豊氏によるパネルディスカッションが行われ、実証実験の取り組み概要について紹介した。

 「当社が8月2日に発表した『スーパーでの買い物に関する調査』の結果によると、レジ待ちの長さや混雑、品ぞろえや欠品が理由で利用する店舗を変えたことがある人が約半数(50.2%)と、混雑や欠品が機会損失を招いていることがわかった。また、惣菜コーナーでは従業員の約半数が惣菜・弁当の売れ残りが多いと思っており、買い物客も惣菜コーナーにさまざまな不満を感じていることが明らかになった。こうした背景を踏まえ、ベルクとの実証実験では、お弁当(惣菜)エリアを俯瞰できる場所に『Safie One』を設置。映像とAIによる立ち入りカウント検知を連携したデータ分析を行い、お弁当エリアのチャンスロス低減と売り上げ最大化を目指した」(セーフィー・小室氏)という。

セーフィー 執行役員 マーケティング本部長の小室秀明氏

 ベルクでは、お弁当エリアを4分割したゾーン計測により、顧客の立ち寄りが一番高いエリアを明らかにし、人気商品などを適切に配置する場所を検討し陳列へつなげた。今後は、販売実績のデータと掛け合わせることで、値引き分析、PI値分析による管理にもつなげていく考え。「今回の実証実験は、お弁当エリアをはじめ、今後の販売力向上につながるヒントが見えた一歩ととらえている。中でも滞留率の変化など、映像とともにAI計測による具体的な数値を、これまで差異が生じていた各店舗へ提示し、店舗共通の視点が生まれることで、販売力のさらなる向上につながると考えている」(ベルク・原田氏)としている。

写真左から:ベルク デジタル推進室 次長の島澤豊氏、ベルク 取締役 システム改革部長の原田裕幸氏

 発表会の最後には、スペシャルゲストとして、お笑い芸人のカミナリ(竹内まなぶさん、石田たくみさん)が登場。竹内さんの実家がスーパーマーケットであることから、「Safie One」を使った遠隔での店舗運営を体験してもらった。

写真左から:カミナリの竹内まなぶさん、石田たくみさん、

 竹内さんは、「カメラの映像がとてもきれいで、店舗内のどこにどんな商品があるのか、品ぞろえがはっきりとわかる。また、スマートフォンで外から確認できるのも便利。自分の親は休みなく働いているので、これならば旅行をしながらでも店舗を運営できると思う」と、親孝行のためにも「Safie One」を活用したいと話していた。また、石田さんは、「防犯カメラを超える機能を備えているので、スーパーマーケットだけでなく幅広い用途に使えると感じた。自分の実家は農家なのだが、野菜の無人販売などでも活用できると思う」と、農業での活用法について提案してくれた。