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キヤノンMJとセーフィー、クラウドカメラに人のみを検知するエッジAI「人検知」機能を搭載

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)とセーフィー株式会社は10月31日、セーフィーの屋外用クラウドカメラとして初めて、アクシスコミュニケーションズ社製カメラ「AXIS M2035-LE」に、人のみを検知するエッジAI「人検知」機能を、標準機能として搭載すると発表した。

 キヤノンMJとセーフィーは、2017年9月の資本業務提携以来、キヤノンMJの展開するネットワークカメラや映像ソリューションと、セーフィーのクラウドサービスとの組み合わせ、またセーフィーのクラウドサービス向けに、キヤノングループのアクシスコミュニケーションズ製カメラを提供してきた。

 これまで、セーフィーが提供する屋外用カメラでは、「モーション検知」(動体検知)を用いた防犯目的の機能として、映像内でモノや人に動きがあった場合にリアルタイム検知・通知を行ってきたが、さらなる防犯効果の向上を目的に、屋外で人物のみに特定した検知を行いたいとの声が寄せられていたという。

 今回はこうした声に応える形で、キヤノンMJとセーフィーは、人の動きのみに特化し検出・通知を行うエッジAI「人検知」機能を開発し、提供を開始する。検知後は、スマートフォンのプッシュ通知と、メールによるサムネイル画像で映像を簡単に確認可能なため、防犯強化が期待できるとした。また膨大な録画映像の中から、検知した映像のみをサムネイル表示して検索を行えるので、確認作業における負荷を軽減し、生産性の向上を実現するとしている。

 なお用途としては、工場・倉庫などにおいて、危険エリアをあらかじめ指定しておくことで、指定エリアへの侵入を検出・通知したり、店舗周辺(店先、裏口、駐車場など)で、普段は人が立ち入らない場所をエリア設定して「人検知」を有効にすることにより、不審者の立ち入りを即座に把握したり、といった例を挙げている。