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NTT Com、クラウドサービス「SDPFクラウド/サーバー」でCO2排出量の予測・可視化機能を提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は21日、IaaS型クラウドサービス「Smart Data Platform(SDPF)クラウド/サーバー」について、顧客が必要とするリソース容量などからCO2排出量を予測するシミュレーション機能を7月29日から、CO2排出量を可視化するダッシュボード機能を9月下旬から提供すると発表した。いずれの機能も無料で利用できる。

 CO2排出量を予測するシミュレーション機能は、シミュレーションサイト上で利用予定のリソース容量などの必要情報を入力すると、SDPFクラウド/サーバーを利用した場合のCO2排出量の予測値と、既存のオンプレミス環境からSDPFクラウド/サーバーへの移行によるCO2排出量削減効果をシミュレーションできる。

 CO2排出量を可視化するダッシュボード機能は、SDPFクラウド/サーバーの利用者向けに提供する機能で、顧客の利用によって排出されたCO2排出量、利用の拠点やメニューごとの内訳、経月の推移をポータル上で確認できるようになる。

 NTT Comでは、自らの脱炭素化である「Green of ICT」と、社会・顧客の脱炭素化である「Green by ICT」の2つの軸でGX(Green Transformation)を進めていると説明。その取り組みの1つとして、SDPFクラウド/サーバーの提供拠点での再エネ活用を拡大しており、2022年6月までに5割の拠点でカーボンニュートラルを実現したという。また、データセンターサービスでは、2022年4月から顧客の要望に応じた再エネを選択できる電力メニューを提供するなど、カーボンニュートラル実現に向けさまざまな取り組みを行っている。

 今後は、2023年度中を目標に、NTT Comが提供するSDPFクラウド/サーバーのすべての提供拠点において利用エネルギーを再エネとし、SDPFクラウド/サーバーのカーボンニュートラルを実現する予定。また、「グリーンプログラム」や「グリーンテクノロジー」をはじめとした、カーボンニュートラル実現に資するGXソリューションの提供により、社会全体のカーボンニュートラル実現に貢献していくとしている。

CO2の排出量を予測するシミュレーション機能画面イメージ
CO2の排出量を可視化するダッシュボード機能画面イメージ