日立、金融機関の取引先企業向けポータルサイト構築支援サービスを提供

　株式会社日立製作所（以下、日立）は12日、金融機関の取引先企業におけるデジタルシフトをトータルに支援するポータルサービス「法人向けデジタルチャネル統合プラットフォーム」の提供を、7月18日に開始すると発表した。

　法人向けデジタルチャネル統合プラットフォームは、金融機関が取引先企業向けに提供するポータルサイトの立ち上げに向けて、ポータル画面や認証など各種機能を備えたクラウドサービス。ポータルサイトを入り口に、さまざまなサービスを集約し、セキュアな共通認証基盤をベースにしたシングルサインオンにより、手軽に利用できるようにする。

プラットフォームの概要図

　おすすめサービスを表示するナビゲーションや、ポータルと連動したメール配信などの機能を備え、さまざまなデジタルサービスの利用を促進するとともに、サブスクリプション型での提供や手数料ビジネスなど、金融機関の新たなフィー型ビジネスにつなげることも期待できるとしている。

　帳票事前作成や電子契約など、金融機関が提供しているサービスから、インターネットバンキングやオンライン融資、AIを活用したトランザクションレンディング、ビジネスマッチングといったFintechサービス、経費精算や勤怠管理など企業活動で必要となるさまざまな非金融サービスまで、幅広いデジタルサービスをニーズに応じて柔軟に選択して、プラットフォームと連携して提供できる。

　これにより、地域企業を支える金融機関ならではの視点で、日々のさまざまな業務で必要となる多様なサービスを組み合わせて提供し、地域企業の業務全体のデジタル化を支援するとしている。

　また、サービスは提供開始に先がけて、株式会社伊予銀行が新たに開始する法人向けポータルサイトに採用され、8月8日から「いよぎんビジネスポータル」として稼働する予定としている。