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日立、金融機関の窓口業務の非対面・非来店取引を支援するクラウドサービス「Branch in Mobileサービス」

 株式会社日立製作所(以下、日立)は24日、金融機関における窓口業務の非対面・非来店取引を促進するソリューション「Branch in Mobile」をクラウドサービス化し、「Branch in Mobileサービス」として4月1日より提供開始すると発表した。なお先行ユーザーとして、株式会社百五銀行が同日よりサービス運用を開始するという。

 「Branch in Mobile」は、窓口業務の非対面化をスマートフォンなどモバイル端末からのアクセスによって促進するソリューションで、2022年9月より提供開始されている。しかしオンプレミス環境での提供であったため、利用者が非来店・非対面チャネルを利用するには、金融機関内のサービスに接続する際の安全性を確保する必要があったとのこと。

 これに対して今回発表された「Branch in Mobileサービス」では、「Branch in Mobile」をAmazon Web Services(AWS)のクラウド環境上に構築し、SaaS型で提供するもので、日立がクラウド上のセキュアな環境にシステムを構築し、プラットフォームやセキュリティに関する運用を行うため、金融機関側での環境構築は不要になっている。

 セキュリティの確保においては、日立が、インターネットバンキングなどで実績のあるセキュリティ基盤をもとにセキュリティセンターを設けることで、利用者との安全な接続が容易になるほか、金融機関のニーズにあわせて、柔軟なシステム変更が可能な点もメリットとした。

 また、クラウド上にて対面・非対面取引の双方がワンプラットフォーム環境でシームレスにつながることによって、いずれの側からも取引完結が容易になり、利用者のニーズに応じた柔軟かつ迅速なサービス提供が実現するとのこと。一方で利用者は、リアル店舗のみならず、スマートフォンやタブレットを用いて、オンライン上で、外出先や自宅など、場所に限定されずに手続きを完結できるようになるので、満足度向上に貢献するとしている。

 さらには、日立が独自開発したローコード開発機能や、アプリケーション開発に自動化を取り入れたCI/CD機能などを活用でき、金融機関側は簡易なシステムの追加・変更などを内製化できることから、開発の迅速化、変化への迅速な対応も可能になるとのことだ。